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30年前の17日は、フレアーがダスティを降し、初めて世界王者になった日。フレアーはトップターンバックルに駆け上がり、ダスティはそれをヴァーティカルスープレックスで阻止しようとする。フレアーはそれをさらに崩して体を預け、そのまま3カウントを取る。30年前のカンサスシティ・メモリアルホール。モノクロの画質だったが誰かが上げていた。

30年後の15日、フレアーはトップターンバックルからのヴァーティカルスープレックスを食らう。左腕を怪我したようで、アイシングしていたという。インパクトレスリング・メインエヴェント・オブジイヴニング、SPIKEネットワークのプライムのメーンを、それでも今日も務める。

あらためて今、スティングは凄いなと。同年代のヘルヴィッグやアーンは早々と引退し、ルガーやブレットは体調を崩し、ラヴィシングワンやヘニングはゴーンしている中、スティングはアングルやミスターアンダーソンとアクティヴに戦い、今またフレアーをもリードする。15年前は劣化したタイトルマッチもどきだったフレアーvs.スティングも、今このグレードに留めて見せていることを見せ付けられるなら、素直に感嘆する。

マッチとして見れば、セミのフォーチュン対決がベターとなってそれは当然。しかしあの対決に、エクストラヴァガンザに足を運んだという感覚は訪れない。フレアーvs.スティングに取って代わってメーンに座るという感覚も当然ない。BFGで新チャンプになってTNA新時代を引っ張るかもしれないホビー・ルードには、そんな課題も山積する。フレアーと比べては酷と言っている場合でもない。フレアーは62歳で、スティングも53歳なのだ。

スティングはレッド・バスチェンのプロジェクト、パワーティームUSA出身。ブレードランナーズとして末期トライステーツでアルティメット・ウォリアーと筋肉デビューするが、大胸筋断裂で離脱。その後、UWFに一人転戦し、エディ・ギルバートの子分をしていた時にフレアーの目に止まり、88年のレッスルマニアの裏の、クラッシュ・オブ・ザ・チャンピオンズのメーンに大抜擢される。

スティングというひ弱な新人がなぜ、という感覚があったのをよく憶えている。しかしスティングはフレアーと45分を戦い抜き、翌日にはもう、WCWの顔の一人になっていた。どころか、我々の間では、マッチョマン初冠をしのぎ、スティングvs.フレアーが予想以上にグッドマッチだったとする話題の方が活発になっていった。本当にスティングは一夜にしてスターになった男だったと思う。それから23年、この二人は常に一定以上のレヴェルの戦いを提供し続けている。

スティングは、フレアーの言うことをよく聞いて、その注文通りのことを、首尾よくすぐに実行出来たのだと思う。スティングはフレアーにとっても、最も出来のいい弟子の一人だったのではないか。そして今は、スティングが、62歳のフレアーをリードして、それでもあのレヴェルのスパイクのメーンを、ディレクトしている。

久々に戦うフレアーはきつそうだった。デイヴィッド・フレアーの中のフレアーのブラッドは、それを見て何を思う。本来ならもうデイヴィッドはチャンプとしてスティングをリードしていていいエイジなのだ。

やはり今も、その一挙手一投足に見入ってしまうフレアーのレスリング。フレアーがローブでアイルして来るだけで、興奮は止まらない。やはりリードがあのローブを纏うその日まで、フレアーとフレアーのファンは、フレアーをやめさせないのかもしれない。

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