World TV Championship reborns
尖り物を眼球に押し当てて、クィットを連呼させる。それは85年のスターケードでも、唯一修正されるべき箇所だ。いや、もうひとつの直されるべき箇所とある人は考えるのかもしれない勝者の項も共に、改正されたと言うべきなんだろうか。8月のPPVはひとなめもできなかった中、それでもこのIQ戦は、今夏随一と評価してしまう。メーンのアンダーソンやポープがひどかったからそう見えたわけでもないとは思う。
15フィートハイを飛ばし越えて、JJが木の椅子を投げ込む。ターリーはそれを叩っ壊して、木の尖り物をこしらえる。フォークでは風情がないと言っても、今時木の椅子はわざとらしい。あの決着は、インサイドケージでこそ映える。それとも来たるべき?“サウスウェストスタイル”こそが、このフュードのハイライトという算段か?
EV2をリードする、エクストリームのカリスマ。相変わらずレスリングに見るべきものは少ないのだが、独特の貫禄を身に付けてしまっている。AJ相手にメーンのタイトルトーニーを食う内容を見せ付ける。静まり返った風景は、アンダーソンやポープにこそ、EV2以上にメーンはまだ無理であることを物語る。メーンは世界TV戦であるべきだった。
赤い革のベルトは、オリジナリティあふるるデザインのプレート。どこかで見た感じのあるTNAタイトルより、新しくて小奇麗で風格がある。伝統の“世界TV”を名乗るなら、その感覚はさらに増す。
十何回、世界TVタイトルを獲ったブッカーT。ベンワーとのやり取りは十回にも及ぶ。世界TVタイトル史上の記録のはずだ。レジェンダリなのはキングオブザリングの王冠よりも、この記録に根ざすものだったのだと言えば、このタイトルが最初から世界TVタイトルであったということが見えてくる。
9年半前にWCW世界TVタイトルを見えなくさせたのは、そもそこにいるルッソだ。その時の最終保持者はWWEにも入り浸るジム・デュガン。またいずれまとめてみるつもりだが、WCW世界TVタイトルについてはここらあたり 前後で書いているので、見てみるのもいい。
とまれこの度再び聞くようになった“世界TVチャンピオンシップ”は、あのタイトルの続きということでいいのではないかと。ブッカーの記録に敬意を表して。ルッソのブリッジをレヴァレッジにして。そして何より、赤革がレジェンドタイトル時代からよく似合う、AJの方がアンダーソンやポープよりはるかにここの顔にふさわしいという、フォーチュン時代のフォーチュン支持者の、強烈な意思を今に込めて刻んで。
ジャレットによる特別タイトルとはいえ、ジャレット版NWA一代タイトルの分岐物は、スクラップダディの一代タイトルに、実質を持っていかれているの感だ。ならばTVタイトル筋からのテイクオーヴァーで、TNAタイトルをリニューアルするのも手ではないか。プレートのフォルムも筋も、TVタイトルの方が優れている。
2本目のタイトルとて、EV2と係わることは、根を侵食する好機なのだ。ライノにドラム缶の中から、焼きただれたビロードの袋の糟がこびり付いているオリジナルフィラデルフィアベルトを持って来させて、X-Divと併せるべきではないのか。ECWタイトルは元はイースタンステーツ即ちミッドアトランティック・タイトルだ。2本目のベルトに似つかわしい。
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