カルガリースタンピード・タイトル(3)
多分パワーズが、虎の子のNWF「世界」を猪木にねじくり取られて、オハイオでの興行看板のない状態に往生した挙句に、勝手に作ったNWFノースアメリカン・タイトル(もしかしたらマルチネツのIWAと関わりがあるのはこちらか)は、NWF自体の存亡が危うくなるにつれ、これもNJに捻じ切り取られる憂目に遭う。
しかしNWF自体がないのに、亜流の北米タイトルも北米タグもない。IWGPを作ろうとしたのも、NWF自体がなくなってしまっていたからである。WWFノースアメリカンも、ICとなったということが知れ渡るや、今度はこれが実質WWFインターナショナルに衣替わる。
ICは、パテラやムラコなどの名チャンプを産み、MSGのセミファイナルに完全に根付く。トライステーツはMSWAに圧迫されて終わり、MSWAは実質NWAのオクラホマ・メンバーになる。WWFインターナショナル・タイトルはIWGPに飲み込まれ、シークのデトロイトは、ケンタッキーのICWに、事実上包括される。
スタンピードの北米タイトルは、分裂後も本流を貫き、特にファミリーからのスター、ブレットの登場で、84年頃まで安定するが、このころからビジネスは、他のテリトリーと同じく下降を歩む。しかし少なくともJCPやAWAからタイタンがそうしたように、ブルドッグスやファンデーションなどを、えげつなく引き抜いた印象は無い。カルガリーは、NJとともに、言わば戦前よりのフェデレイショナリスツ。時にスチュやブルースやキースをゲストに呼ぶなど、友好都市視は顕著だった。だから、ブルースやキースあたりに頼んで、最初から北米タイトル分裂を仕組めたとも言える。
87年まで、それでもよく生きたなということはあるけれど、かなり小粒なチャンプが目立つようになった中、久々の大型王者のウェイン・ファリスのエラ、このウェインが、現役の北米王者のまま、負けずに、タイトルを落とさずに、WWFに入るということが起きる。スタンピードは粛々と、剥奪・空位・決定戦のマニュアルを踏んだが、こういうのはタイトル史的に言うと、実質が動いたと見えるものだ。もう長くはないと悟ったスタンピードが、ホンキーを通じて、自己の名品カルガリースタンピード・ノースアメリカン・タイトルを、ブランチの方に遺し納める手を、盟友に頼んで、遂に講じてきたと、そう見えた。
カルガリースタンピードの、正ノースアメリカン王者ホンキートンク・ウェインは、程無く、大WWFでもICタイトルを制し、スタンピード・ノースアメリカン・タイトルの両流を一にする。ここで完全にスタンピード・ノースアメリカンはICに組み込まれたと見られる。だからスチュの名タイトルは今でも、ICタイトルの中でしっかり生きている。
実質をICに合流させ、記念品となったカルガリーのタイトルは、その後ムラコなどのビッグショットなどもチャンプとして迎えるが、そのムラコあたりを最後の花火に、終わっていくはずである。スタンピードの会社は、最後はたしか、タイタンが買ったのではなかったか。買う必要は無かったのにもかかわらずそうしたのは、ICノースアメリカンの費用だったろうか。だからスタンピードの歴史は全て、WWEが引き受けているといって過言ではない。
ブラジルの件は、ロッカの南米INタイトル抱合だと読み下す必要がある。タイトルはレスリングの歴史をそのプレートに必ず刻み付ける。タイトル史に刻み込まなければ、後世の史家も、絡まった紐を解く、その先端の取っ掛かりを失うことになる。猪木のWWFワールドマーシャルアーツ・ベルトもまた、何かの折にはきっと、その取っ掛かりを提供する。
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