幻のブルース | HWD+e

幻のブルース

 最近はもちろん、ゲーム画面などもtubeに載るわけだが、どうしても確認したいことがあるのだが確認できずにいる。


 MATMANIAという名称すら憶えておらず、エキサイティングアワーと言われればそうだったかなぁという程度。ただ、音楽や装丁は正にそれ。しかし、決定的に違うのは、ブルース・ブロディの態様だ。


 ブルース・ブロディ=BRUCE BRODY と認識していたのだが、どうもBLUES BLOODYのようだ。ただそこに現れるブルース・ブラッディは、私が遭遇したブルースとは明らかに違うのだ。一度しか遭遇せずとも、そこだけはしっかりと憶えている。


 そもそもGOLDEN HULKなど聞いたこともない。KARATE FIGHTERも定かではない。INSANEとは、付いていたかもおぼつかない。しかし私が会ったブルース・ブロディは、ゴールデンハルクの亜流みたいなヤワな御仁ではなかった。タイトルマッチだったかどうかは憶えていないけれど、あの凶暴な風貌だけは忘れようもない。


 おそらくは、キングコング・ブルーザー・ブロディをモデルにしたのだろうブラッディ/ブロディ(以下ブルース・ブロディで統一)は、他のキャラより一回り大きく、沖縄のシーサーのように、歯を剥き出していた。目が飛び出てぎらついて、血走っていた。見るからに恐ろしく、恐竜か怪人のようだった。


 ココ・サヴェージとかピラニアを降して、意気揚々と待ち受ける若き挑戦者に、いきなり飛び掛ると、一回り大きいその体で、噛み付いたり掻き毟ったりのやりたい放題。一方的に流血させられ、一回り大きい体でドロップキックを何発も浴びせられ、レッグドロップを何度も落とされ、揚げ句に、どこから持ち出せたのか、はじめて目にするイスで勝手にブッ叩かれまくって、こちらは何も出来ずに、パンチ一発の反撃すら全く出来ずに、あっという間にグッチャグチャにされて、惨敗の目に伸されたのであった。


 少年、正に少年は、しばし呆然と座り尽くした。レイプでもされたかのような心境で、ただひたすら放心状態でつぶやいていた、「汚ねぇ、汚ったねぇ、・・・ そんなバカな・・・ 汚ったねぇ・・・キタネェ・・・」。


 ココ・サヴェージとかピラニアとの激戦を制しての終わりがそんな身もふたもない結末だったことに憤慨し、二度とそのゲームには手を出さずに時は流れたものの、あのでかいブルース・ブロディの、汚いイス攻撃に勝てたヤツは果たしていたのかと思い、今になってウェブで調べ直してみると、ヘボいブルース・ブロディしか見当らないときた。あのギョロ目のブルース・ブロディは、幻だったというのか?


 少年はトラウマになるほどめちゃめちゃにやられたのだ。人生でこんな屈辱はないというほど。しかも反則のイス攻撃で。死ぬほどブッ叩かれたのだ。レフェリーの制止も何もないまま、反則のイスで死ぬほど思いっきり何度もバスンバスンと。


 あんな叩かれ方はないだろうと、作ったヤツに抗議したかったほどだ。幻であろうはずもない。プログラムを組み替えてブロディをイスで殴り倒すことくらいはしてやらないと、子供の頃のこちらの気が済まない。


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