To be the Playboy | HWD+e

To be the Playboy

80年には、双方ともがルーザーリーヴするような不思議な雰囲気で、オレゴン史上最大のライヴァル物語は終焉する。林業で財を成したドン・オーエンのテリトリーが最高の盛り上がりを見せたのも、思えばこのフュードによってだった。太平洋上方には珍しい、フレアーvsヴァレンタインの如きインテンション。淡白なオレゴンに唯一色がついた時期だったと記憶が言う。

 

パイパーはミッドアトランティックに転出し、フレアーやヴァレンタインとグリーンズボロコロシアムのメーンを造る。そしてローズは、かのカウパレスに呼ばれる。

 

カウパレスは、ロイ・シャイアが作った街だ。ロイとレイのシャイア兄弟。パット・パターソン。隣のLA・WWAは伏魔殿などと言われ、吸血鬼に水蛇に覆面に黒人王者にヒスパニックやギリシャ人に日系にアパッチと、いつも民族的不穏な空気に満ちていたが、SFは、星条旗シングレットのフェアヘアーのスティーヴンスのカラフルなボムズアウェイが、明るく街を照らしていた。

 

80年にはもう、金鉱の街のビジネスは末期的症状を呈していたが、シャイアがレイの次の主役にと、プレイボーイ・バディ・ローズに触手を伸ばしたのは物凄くよく分かる。SFの主役は、とにかく明るくなくてはならないのだ。

 

プレイボーイとは、はったりにあらず。ブタだったが、愛嬌のある明るいローズは、いつも違うGFと一緒にいたという。ブタだったが、HBKかロックのように跳ね起きて、ロッキー・バルボアのように片腕立てをした。ブタだったが、ビリー・ロビンソン・スタイルのワンハンドバックブリーカーを使いこなした。

 

ローズも、ガニアキャンプの出身。かのビリー・ロビンソンの弟子だ。しかしキャンプ出身者は数いれど、かのロビンソンのウルトラC技たる“ワンハンドバックブリーカー”を、しっかり身に付けたアメリカ人は、ローズだけだったのではないか。世界的に見てもロビンソン以外にあの技を使えたのは、日本最高の科学者藤波教授ぐらいのものだから、ローズの運動神経とセンスがいかに優れていたかが見て取れる。金髪のプリティボーイのブタが、そのお腹に乗せて跳ね上げるようにして打つ“ワンハンド”は、妙に絵にもなった。そういえば、アメリカ人で最初にサソリ固めを使ったのも、ローズのはずだ。

 

ローズは、SFで、最後に重要な働きをしている。「クリップラー・スティーヴンスの代名詞 」のところでも書いたが、ローズは最後に、SFのUSタイトルを、本流に戻す事業を請け負っている。ミッドアトランティック地区の現地報告として、確かにローズがUS王者として存在し、旧敵パイパーとのオレゴン伝説をNWA最激戦区で披露し、当地の主役フレアーとも熱闘を展開し、彼らと2回に渡るタイトルチェンジに関わったというレポートを、絶対に見た記憶がある。にもかかわらずローズ即位の記録がUSタイトル正史にないとするなら、SFのUSタイトルと、その統合の過程でのハナシなのではあるまいかとして、かつて推論を述べた。そしてそれはおそらく、正しいと思う。

 

とまれ、ローズの肩書きが、元US王者であることに違いはない。SFのUS王者であることはもちろん、現在のMVPのタイトルの正史にも、少なくとも※付の注釈ポイントを添えられる、正統筋のUS王者であると。WWEは早急に事の真相を調べ、ローズの名をUSタイトル正史に加えるべきである。そして・・・・。

 

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AWAタグチャンプ時代のエントランスには“Dress you up”を使っていた。

 

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