Booker Bloom | HWD+e

Booker Bloom

 リック・フラーがNJのレギュラーになっているようだ。ボストン出身ブルームの郷友で、ブルームが自ら連れてきたという。


 ビッグ・リック・フラーは勿論、WCWのTVタイトルレーティングで活躍もした、ナイトロサンダーの出演者。たしか世界タイトル戦かUSタイトル戦か或いはその両方で、ゴールドバーグに挑戦したこともあるはずだ。尤もこの時は、弱小チャレンジャー選定によるゴールドバーグの過保護っぷりを揶揄される題材を提供しただけの、あまり意味のない挑戦だったかもしれないが。


 しかしフラーはその目立つ長身と、割りとクラシカルなヴィライン風情で、例えば古の名ティーム、ディヴィルス・デュオやテックス&シャンハイなどが好きだったファンには、注目されていた一種の逸材だった。


 フラーという名前はレスリングファンにある特有の響きを持って接せられる。それが特に南部であるならば。かのフロリダヘヴィー級タイトルの創設者レス・ウェルチの系図。ロイ・ウェルチにゴールデン一家。南部を支配した長身のフラー一族。この長身の若者を見た時は、真っ先にロン・フラーの子裔を想起したほど。それはどうやら関係はないようだが。ただそれほどまでに、リック・フラーは南部のフラー一族に名前負けしていなかった印象は、確かにある。関係ないと知った後でも、何度も本当に関係ないのかと調べ直すくらいだ。


 WCW末期から、ほとんどチャンスらしいチャンスもなく、WWEにも移れず、東部中西部あたりのインディーに出たという噂を時折り聞くほどだったフラー。TNAも見つけられなかったフラーの才能を忘れなかったブルームの、ブッカーとしての腕に拍手を送りたい。ブルームは、思っていた以上にスマートで切れる。


 ゴールドバーグとのタイトル戦から10年、思いがけずに我々は、もはや忘れかけていたリック・フラーの才能の開花を、なんとここ日本で、今正に目の当たりにせんとしている。フラーは確かにトムコ同等の働きをし、間違いなく復活したとも言える。


 正直思っていたところがある。フラーの力を見出せる、生かせられるブッカーは、もういないのではと。リック・フラーはもう、と、勝手にファンがあきらめていたところが恥ずかしい。でかくていかついジュー、マット・ブルーム。NJはいいブレーンをも手に入れたかもしれない。


 もうひとつ、ではマシンガンをブックしたのは、誰なのだろう。コレも、いい選定だと思っているのだが。


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