MSG 月例定期戦のメーン | HWD+e

MSG 月例定期戦のメーン

 ハーディーズがやっと、シングルのチャンプとしての何かを、手にしつつある。


 ジェフが帰って、IC王者に返り咲いて、ほぼ一年。やっとICタイトルがしっくりきている感じか。ハーディー・ボーイズ解散から5年超。切られたり?体調が思わしくなかったり、TNAやカロライナのインディーに出たり・・・長かったといえば長かった。やはり何にせよ、ショートカットというのは通用しないのだなぁ、の感。タイトルというのも無理に心太しても機能しない。


 ジェフがICを初めて獲ったのは、2001年の、WCWのオーヴァー直後の時期。トリプルHとRAWのメーンで闘った。あの時、このカードは平和の象徴と言われた。戦争が終わると、こんな喉かなメーンが、月曜の夜に組まれるのかと。しかしジェフは今や力を付け、ゲームに改めて一騎討ちを挑む。アーマゲドンで対戦が決まったようだ。


 6年半掛けて、ホンモノのIC王者になりつつあるジェフ。タグ王者の常連ジェフですら、IC王者として認められるには6年半掛かった。そしてIC王者として立派な実績を積めば、次は世界が待っている。アーマゲドンでのゲーム戦は、世界への試金石。これは注目度が高まる。


 とはいうものの、ICタイトルは、これはかつては、世界タイトルも同様の存在だった。ICタイトルをキャリアのハイライトにした大物も多い。バックランドやハルクやアルティメットがチャンプの時代、ICチャンプスは我々の信頼を一身に集める存在だった。今のように世界ヘヴィー級もUSタイトルも、WWEに在ったわけではない時代だ。


 ICチャンプ出身のWWFチャンプが生まれたのは、実はICタイトル誕生の、実に9年後。ICタイトルの本来の役割というのは、NWA/JCPやWCWにおけるUSタイトルのそれとは、根本的に違うと思っている。だからICタイトルは、WWFのNO.2ではなく、WWFタイトルと並び立つ存在だったと。


 JRはかつてICタイトルを、メカニックの最高峰と称したが、ゆえからにICタイトルは、WWFで我々を請け負う存在。ピープルズチャンプのアイコンが務めるWWFチャンプを、どうしても受け入れられない層にとっては、ICチャンプこそが、WWFにおける唯一のチャンプだという側面もあった。


 初代王者パターソンは、MSG月例定期戦、今で言えばPPVで、3ヶ月連続でメーンのバックランド戦を構成した。パテラもムラコもグレッグ・ヴァレンタインも、皆連続でMSGで、バックランドを追い込んだ。HOFerムラコなど、バックランドを差し置いて、スーパーフライ・スヌーカとのICタイトル戦インサイド・ケージで、MSGのメーンをもぎ取ったほどだった。


 ICチャンプを経て初めてWWFタイトルを制したのは、ハルク時代のマッチョマン。しかしIC時代のマッチョ&リズの方を、マッチョのプライムとみる向きも多いはずだ。マッチョ以降、アルティメット、ハート、HBKが続き、ICタイトルはいつのまにか、WWF王者へのステップへと変貌していく。或いはハルクのような強烈なWWFチャンプを失い、シャドウキャビネットのICチャンプがその座に繰り上がったという見方か。


 スティングの技だったシャープシューターをやっと自分のものにするまで、ヒットマンにIC王者が務まるなど思いもしなかったこと。HBKの最高位はICになると信じて疑わなかったこと。かつてICタイトルに抱いていた想いは、確かに今は昔だ。


 D-LOW、ヴァルヴィー、ギャングレル、リキシ、ロードドッグ、ゴッドファーザー、チャイナ、キップ、Aトレイン、ストーム、テスト、シェルトン、サンティノ・・PPVでWWEチャンプとのタイトル戦に行き着けなかったICチャンプ達が続出し、ICチャンプの粗製乱造ではないかの声が悲しい面もあったここ何年かのICシーン。ウマガ、そしてジェフと、甦りつつあるICタイトルに、かつての想いの正当性を、少しだけだが再確認しつつある。


 大きなPPVでタイトルチェンジが無くともいいし、6年半掛かるなら掛かっても、一向に構わない。ICチャンプらしいICチャンプが見たい。そしていつかまた、カート・ヘニングのような、最高のICチャンプに巡り逢いたいものだ。


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