BUFF, Blockbust the immortal one. | HWD+e

BUFF, Blockbust the immortal one.

 メンフィス・レスリングで行われたアルティメット・クラッシュ・オブ・ザ・レスリング・レジェンズのセミファイナルは、ブライアン・クリストファーとバフ・ダディの一騎討ち。両者ともまだレジェンズという世代でもなく、再浮上を狙って欲しい元メジャーリーガー。特にバフ・ダディが一度もWWEでプッシュされないというのは、納得できなかった。


 一度もというのは語弊があるか。01年初夏にブックとやったWCWタイトル戦では、ボーリンのチャントが起こったそうだから。HQと揉め事でもした?或いはTNAにも本格参戦できないところなどを見ると、首の怪我の後遺症などが未だ尾を引くのか。


 バフ・ダディは、ほぼバランスの整った、得難いタレント。ルックスもパフォーマンスも演技もギミックも、文句のつけどころはない。NWOのイメージが強過ぎるきらいがあったが、一度はUSやICのタイトルを手にできていい器量だったと思う。やはり首の怪我だろうか。


 権利がWWEにあるのかもしれないエントランス・ミュージックはかなり優秀で、WCW時代から盛り上がると評判だった。ミュージシャンでもあるジミー・ハートにとっては、ハルクやホンキーなどとともに、エントランス・パフォーマンスも上手いバフ・ダディは、メンフィス・テイストにあうと、期待も高いのではないだろうか。


 99年のインディペンデンス・デイ、思えばあの頃までは、WCWは元気だったということが分かる。大観衆満員4万人のジョージアドームの主役は、バフ・ダディだった。ほとんど何もレスリングらしいことのなかったメーンのUSタイトル戦。バフ・ダディが腕を左右に振る、あの御馴染みの入場パフォーマンスだけで、4万人の大観衆をライオットさせた。細身の王者を捕らえたブロックバスター。ディヴィッドのバンプも悪くはなかった。WCWの未来形を感じたものだった。


 NWOで最も成長したのは間違いなくバフ・ダディ。NWOをプライムとしたのもおそらく唯一、バフ・ダディだけだろうと思う。NWOはバフ・ダディのためにあった。今考えるとそう言える。ゆえに、NWOを背景に持たないバフは迫力に欠ける、か‥。


 当たり前のようにLAWなどをサーキットするバフ・ダディとビッグ・パパ・パンプに、強い違和感を感じていた。まだ若い、元WCW/NWOの顔役には大きな舞台が相応しい。スコット・スタイナーがやはり当然TNAに戻っていったように、バグウェルにも、ネイションワイドでの活躍の場が似つかわしい。トムコに大きな顔をさせておいていいのだろうか。ビッグ・バッド・ブーティダディがケージの子分に甘んじていていいのだろうか。バフ・ダディの出番なはずだ。PTのカナディアンデストロイヤーはいまひとつ腑に落ちない。ブロックバスターの迫力を改めて見せてやれ。


 バグウェルの場合、NWO臭がどうしてもキツいが、それを上手く脱皮すれば、まだタイトル戦線もいける。TNAはWWEと戦い続ける覚悟なら、バフ・ダディを再浮上させることで、バフを売れなかったWWEの鼻を明かしてみてはいかがか。ハルクにしても、ワイトとばかり戦うわけにもいかなかろう。バフ・ダディがハルクにブロックバスターを決めるシーンは欲されているはずだ。


 バフ・ダディをもう一度メジャーに、そして大きなシングルのタイトルを。MABの入場パフォーマンスとブロックバスターは、大観衆であればあるほど、その勢いを渦巻かす。


WCW Mayhem/Various Artists
¥1,775
Amazon.co.jp