We bet to “the gun for hire”. | HWD+e

We bet to “the gun for hire”.

 NWAが、あくまで世界の2文字をタイトルから除去することを条件に、そして出来れば、ブリスコ由来のデザインを変えたほうがいいということを付け加えた上で、新NWAチャンプ決定トーニーの開催を支持する。あれはハングリーで、実力優先主義の若い狼のためのチャンスのタイトルとのニューギミックを与えた場合、俄然面白くなる。


 今度のトーニーに顔を揃えた面々、ブライアン・ダニエルソン、ブレント・オルブライト、アアロン・アギレラ、アナーキー・チャンプ・チャド・パーム、ミスター・ミッドアトランティック・ダミエン・ウェィン、サイコシス、マシンガン・カール・アンダーソン、スクラップアイアン・アダム・ピアース、チャンス・プロフェット、ボビー・ジョ・マーシャル、これにノースアメリカン・チャンプのドル・オニキスやナショナル・チャンプのコリー・ウィリアムス、カナダのネルソン・クリードなど、質実剛健なタイプも少なくない。ワールドなどと鯱張るから乗れない。プロのスタンダードを示すエキシビジョンとして見た場合、有意義とすら映る。


 ベットするなら、ブレント・オルブライトだと思っている。御存知ガナー・スコット。SDで披露したジャックナイフロールの切れ味。当代きっての技巧派。ケガをさせた相手を気遣わなかったことでWWEを追われたと聞いているが、それを大目に見て余りあるテクニシャン振り。OVWでライヴァルだったCMパンクや、ケネディ、MVP等に実力では一歩も引けを取らない。どころか、細かい技術ではスコットに軍配が上がる。フロリダのマイク・グレアムのような実力者の風情だ。


 このガナー・スコットが、不動のNWAチャンプとして、いささかレヴェルにばらつきのある現行のNWA参加プロモーションズを統率していくというのなら、これはかなり興味深い。NWAはTNAが抜けても、台風の目を維持できる。スコットはクリスチャンやライノとなら真っ向勝負も可能だし、ジャレットやアングルですら追い込める。NWAチャンプとして、新TNAチャンプとも対峙もできる器だろう。サモアンサブミッションマシーンと何の遜色があろう。NWAはアメリカンドラゴンではなく、スコットでいくべきだと思う。


 ついでに言っておくと、ノースアメリカンやナショナルのタイトルは、USタイトルに統合されており、NWAはこれを廃さなくてはならない。廃して、新しい概念のタイトルを創造した方がいい。そういったことをまとめていくためにも、ここは偏重なくらいの実力の徒、スコットの登板が求められる。歴史と伝統を今も強調するNWAオペレーション。だからこそシンプルに、原点に、スコットに帰るべきだ。今のNWAタイトルは“ノーギミックニーディッド”から始まったからこそ、辛うじてそのグレードを維持できたのだ。


 レスリング・ビズは、たったひとりの才能の出現で、その様相は変わる。ジェフ・ジャレットが、たったひとりでTNAを作り上げたように。もしNWAのどこかに、27歳のリック・フレアーが現れたら、世の中は変わる。またそういう存在によってしか、このインダストリは大きく動かないものだ。ガナー・スコットの役割は、そのいつかの為に、歴史と伝統を厳しく維持していくこと。それはかつて、たったひとりでNWAを救った弱冠21歳のキャンディードのガッツに、現在の数十名のNWAメンバー達が報いなければならない義務でもある。

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