皆様こんにちは、事務員Kです。
時間が経つのがあまりにも早いなと思う今日この頃です。もう半年近く...いや...見なかったことにしましょう...。
さて、何かと円安の理由として日本の金利が低いから、という話をされることが多いですね。
簡潔に申しますと金利の安い国でお金を借りて、金利の高い国で運用したら儲けが出るという話でございます。
現在は日本の方が金利が低いですが、日本の預金を米国で預金しておくだけでも金利差分の利益が出ますよね。
※円をドルに換える手数料は考慮しておりません。
日本の金利が上がる、もしくは米国の金利が下がる。金利差が縮まると円高に傾くと言われております。
しかしながら日本の金利が上がっても円高に傾くかな?と疑問でもありますし、そもそも金利だけが円安の理由ではありません。
基本的に物価高が起こると物価を下げるために金利が上がります。
金利が低いということは気軽にお金を借りる・貸すことができる状況であるので、円が多く流通します。
金利が高いということは逆のことが起きるので、流通し辛くなった円の価値が上がります。
同じ100円でも市場に円が溢れていない状況下の方が価値が高くなります。
なので結果的に物価を下げるには金利を上げることが有効と言えます。
ジンバブエのハイパーインフレーションが有名ですが、インフレとは物価高かつ、需要が高く供給が低い状況を指します。
オークションを想像すると分かりやすいですが、みんなが欲しい商品(限定商品など)ほど落札価格が高くなりますよね?
これが需要が高く、供給が少ないという状況です。
ジンバブエは無理な政策で農作物の供給が減りました。需要に供給が足りない、行く先は物価高ですね。
つまるところインフレに向かったのですが、貨幣の供給を絞りませんでした。
インフレ?お金がない?じゃあ、貨幣をもっと作ったらいいよね!と、最終的には100兆ジンバブエドルが出来ます。
いや...そんな価格が安定しない貨幣、ひいては国と取引をしたいわけがないじゃないですか笑
世界的に見てジンバブエドルの価値は低いということにもなります。
国内では生産が追い付かないにも関わらず、国外との取引も難しい状況です。
まぁ、それは当然...破綻しますよね...。調べてみると面白いですよ、ジンバブエのハイパーインフレーション。
実は日本もあまり他人ごとではないんですよね。
日本の食料自給率ってかなり低いんですよ(先進国の中では最低水準)。
米国のように大量生産、大量消費が出来ないので基本高いですから。
なので輸入に頼る部分が大きく、自国の農家・畜産家も年々減っていると聞きます。
そのうえ少子高齢化も進んでおり、慢性的な人手不足です。
AIや機械が代わりに仕事をこなすとして、優秀な技術者は日本と比較にならない良い条件で諸外国に引き抜かれていきます。
GDPがドイツに抜かれた!と話題になっていた時期がありますが、そりゃそうだよねといった感じです笑
根底からの意識改革が必要なのかな?と思うのですが、最低賃金を上げろ!生活保護費を上げろ!とデモが起こっているうちは無理かなと思います。