こんな押し詰まってきたのに韓国映画「弁護人」변호인を元町映画館(12月31日休館)で見てきてしまいました。
ミニシアターで60席ほどですが、朝一10時半、半分近くは席埋まっていたでしょうか。
元町映画館に行く日は不思議と雨の日が多いです。

今記事を書いている本日12月27日(火)はレディースデーで女性が1100円、翌28日(水)はメンズデーで男性大人1100円です。
60歳以上はいつでも運転免許証など年齢確認のできるもの提示で1100円。
毎月「1の日」は誰でも大人1100円なので1月1日も1100円です。
スタンプカード(1年間の間に5回鑑賞)にポイントがたまると1回無料です。
たいていの映画館は大人1800円だと思いますが元町映画館は1700円です。


さて「ZE:A(ゼア)」のイム・シワン君、俳優としてどんどん成長中だと思いますが、映画「弁護人」は2013年12月公開の作品です。

舞台は釜山(プサン)。
イム・シワン君自身も釜山出身で釜山大学機械工学科在学中にオーデション合格してデビューしたのですが、役柄も釜山工大1年の大学生。
何度もアップになるのですが、やはりイム・シワン君は”超”がつくほどのイケメンでございます。

だんだんボロボロになっていくのですが、それでも麗しいです。


映画の始まる前に、ソン・ガンホさんからのコメント映像がありました。
役作りでしょうか、随分ほっそりされていて、私のイメージとは違っていて男ぶりが上がっていました。

映画「弁護人」は、第16代韓国大統領の盧武鉉(ノ・ムヒョン노무현)さんが弁護士時代に担当した1981年の釜林(プリム)事件をモチーフにした作品です。

1981年といえば、35年前の出来事なのですが、映画を見ていると日本の戦前戦中の「特高警察(特別高等警察)」のようでした。
いや、「火のない所に煙を立てちゃう」のですから、もっとえげつないかもしれません。
しかも日本なら少なくとも「特高」って70年以上前ですからねぇ…

韓国の大統領は現在18代パク・クネ大統領なので2代前の大統領の青年期の出来事ですが、ほんまかいな…と思ってしまう、民主化とは程遠い出来事です。

映画の感想は”面白い”というのもちょっと違う気がするのですが、127分見入った作品でした。
そして日本の国に生まれてよかった…と改めて思いました。

監督は1本目の作品だったようですが、韓国映画らしさを残しつつも、少し新しい風がそよそよと吹いている感じで、マイルドというか、見やすいつくりであったと思います。

韓国で1130万人超えの大ヒット作、セウォル号事件の影響で他の作品が観客数が落ち込んだ時も見続けられた息の長い作品であったそうです。




☆「弁護人」변호인
英題:The Attorney

2013 韓国 127分
脚本・監督はヤン・ウソク監督で第1作

ここからあらすじ

ソン・ガンホさん演じるソン・ウテクの赤ちゃんが生まれる前後から描かれます。
奥さん役は「ラスト・チャンス!~愛と勝利のアッセンブリー」でチョン・ジェヨンさんの奥さんを演じているイ・ハンナさん。
商業高校を卒業したウテクは妻に最初の子どもが誕生し大喜び。←1971年頃
そして日雇いの仕事から抜け出すべく、あきらめていた司法試験をもう1度頑張ろうと決意するのですが、妻の出産費用さえ妻の実家にお世話になるような貧乏暮らしです。

で…
出来心からいつも行っていた母子家庭(キム・ヨンエさんとイム・シワン君)の食堂のツケを踏み倒して古本屋から司法試験の本を買い戻します。

やがて商業高校卒でありながら、唯一高卒で見事に合格します。
判事を務めた後、弁護士を開業しようと釜山に戻ってきて、知り合いの先輩弁護士を訪ね開業資金を借り受け開業。←1978年頃
エリートたちなら絶対手をつけない不動産登記専門弁護士になり、釜山一稼ぎのいいの弁護士になっていきます。
やがて税金専門の弁護士としてバカにしていた他の弁護士たちからも注目を集めるようになります。

釜山で開業後、家族を連れキム・ヨンエさんを訪ねて謝りお金を返そうとしますが、お金は受け取ずその日の食事代もサービスしてくれます。
7年間の借金は毎日顔を見せお腹をいっぱいにすることで返せと笑顔で言ってくれます。

オ・ダルスさんを事務長に据え、いいコンビで業績を伸ばしますが、昼食は毎日キム・ヨンエさんの食堂。
オ・ダルスさん、ぼやくことぼやくこと…さすが「千万妖精」いい味出して和ませてくれます。

ウテクは日雇い時代、マンション建設の現場で働いたことがあるのですが、そのマンションも手に入れます。
競技用ヨットでオリンピック出場できるように練習したり、1つ1つが無謀なようでありながら目先が効くというか、自分の得意分野でせっせと道を切り開き稼いでいきます。


そんなある日、高校時代の同級生を引き連れ夜遅く店を訪ねたウテクは、新聞記者になったユンテク(イ・ソンミンさん)と大喧嘩をして店で大暴れします。
ユンテクは学生たちの事を記事にしようとして上から握りつぶされイライラしていたのですが、その時のウテクにはちんぷんかんぷんのことで、ジヌにも当たり散らし母のウネも傷つけてしまいます。

同じ頃リュ・スヨンさん演じる、アメリカ留学から帰国したヘドン建設御曹司からもお誘いを受け顧問弁護士への道が開けようとしていました。

クァク・ドウォンさんはやり手の公安警察で釜山転勤を命じられ、チョ・ミンギさん演じるカン・ヒョンチョル検事とともに成績を上げようとカモになりそうな大学生を物色し、読み聞かせのボランティアをしていたジヌたちに目をつけます。

アッという間に拉致られたジヌたちは毎日拷問の日々。←1981年頃
消えたジヌを探して2ヶ月探し回る母のもとにようやく裁判所から息子の裁判のお知らせが届きます。
弁護士のツテのなかった母はウテクを訪ねます。
順風満帆のウテクですが、気になっていた母子のことも調べ始めていて、せめて面会だけでもさせてやろうと一緒に出掛けるのですが、そこにはボロボロのジヌが。

周りからは手を出すなと言われるのですが、1つ1つ裏を取り、証拠を集めて立ち向かっていきます。


細かいところ見ていくと日本では考えられないようなことばかりで、しかもさほど昔とも言えない自分たちの生きてきた時代の出来事です。

感動作品というのも少し違う気がします。
なぜなら日本ではごく当たり前のことだから、たぶん。

平穏な日々が消えてしまい絶望の淵へ。
それを取り戻すのも難しい現実。
見てる方は結構きついっす。
でも見続けるのは勘弁っていうのでもありません。

裁判のその後も少し出てきてラストとなります。


テンポもよくクスリと笑わせるシーンもあり、拷問シーンも韓国作品の割にはましではないかなと思います。
イム・シワン君、裸体げっそりと痩せて、役作りとはいえ、大変だったろうなと思います。

ソン・ガンホさん、何本も見てきたと思いますが、この作品で初めていい俳優さんだなと思いました。
キム・ヨンエさんも食堂のおばちゃんが何の違和感もなくてすごいですよね。
クァク・ドウォンさん、迫力あり過ぎ!!



☆濃い字のあるのはプロフィールできていますのクリックしてどーぞ

★ソン・ウソク…ソン・ガンホさん

★テジクッパブ(豚汁物)屋店主スネ…キム・ヨンエさん

★ウテジュの弁護士事務所事務長パク・トンホ…オ・ダルスさん

★パク・ジヌ役

「ZE:A」シワン/イム・シワン/林時完君 プロフィール


★警監チャ・ドンヨン役

クァク・ドウォンorクァク・ピョンギュさん プロフィール


★ウソクの妻チャン・スヨン役

イ・ハンナさん プロフィール


★釜山新報(新聞社)社会部記者イ・ユンテク役

イ・ソンミンさん プロフィール


★ヘドン建設(財閥御曹司)イ・チャンジュン役。特別出演。

リュ・スヨン/柳秀永さん プロフィール


★軍医ユン・ソンドゥ中尉役

シム・ヒソプさん プロフィール

 
★古い家の主人役←2020・6・22追記
 
★被告6役
 




★全国劇場
(元町映画館は2017年1月6日まで。1月7日からはイム・シワン君の「戦場のメロディ」)

弁護人 | THEATER


こちらおまけです。劇場。

映画『戦場のメロディ』公式サイト


★HP

弁護人

 

★イム・シワン君中心の制作発表5分半

[눈TV] '변호인' 임시완 "현장서 송강호한테 많이 혼났다" - YouTube


★メイキング

송강호 주연 '변호인' 빛나는 열정 가득한 촬영 현장 이야기 - YouTube


★英語字幕予告

The Attorney Official Trailer 1 (2014) - Korean Drama HD - YouTube


★イム・シワン君カット

131207 변호인 임시완 - YouTube

 

★ソン・ガンホさんカット

변호인 노무현 - YouTube


★オ・ダルスさんカット

변호인)막걸리 찌꺼기 - YouTube


★クァク・ドウォンさんVSソン・ガンホさん

영화 변호인 중에서 - YouTube


★今まで見た映画の目次です。
韓国映画だけではありません^^

 

映画の目次2-1(あ行とか行)

映画の目次2-2(さ行~わ行)

 

これから日本で公開される韓国映画4 2018年上半期





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