さっき起きて書いたので、後で修正しないといけないと思いますが^^;

ずっと楽しみに待っていた韓国映画「王の運命-歴史を変えた八日間/原題:思悼(サド)」사도を、元町映画館で見てきました。

1時間くらい前に着いて整理券25番…いつもなら5,6番ってとこですが、聞けば前日も満員御礼だったそうです。
期待高まります。

韓国では2015年9月16日公開で624万人超え。

6月初旬から順次日本公開されてきた作品ですが、私の好きなユ・アイン君が
思悼(サド)世子、世子妃はムン・グニョンちゃん。
世子の息子で成長した正祖(チョンジョ)に特別出演のソ・ジソプさん。←台本が気に入ってノーギャラで出演


世子の実母は、チョン・ヘジン(同姓同名多いですがイ・ソンギュンさんの奥さん)さん。

世子の実妹ファワン翁主にチン・ジヒちゃん。

世子の父の英祖はソン・ガンホさん、2番目の正室の貞純王后(チョンスンワンフ)にはソ・イェジさん。
キム・ヘスクさんが英祖の父の粛宗の妻の仁元王后(この映画では大王大妃)。
わかーい、側室にパク・ソダムさん。

子役ちゃんもたくさん出てきますが、10歳の世子にオム・ジソン君、幼い世子妃にシン・スヨンちゃん、正祖の幼い頃をイ・ヒョジェ君、など皆表情も台詞回しもうまかったです。

世子妃の父にパク・ウォンサンさん、英祖の内侍にチョン・ソギョンさん、高官キム・サンノにイ・デヨンさん、大妃にパク・ミョンシンさんなど。



この「王の運命(おうのさだめ)」も125分と長い作品ですが、そして、ストーリーも陰気ですが、さほど長くは感じませんでした。米びつに閉じ込められて亡くなるまでの8日間、1日ずつの現実の時間と、過去の父子の出来事が繰り返し交互に挟まれていきます。

1762年7月4日から死を確認するまでの8日間、英祖と世子のそれぞれの思いが描かれていきます。
韓国ではR12だったようですが、韓国映画にしては、描写、穏やかな方だと思います。
メロの部分はほとんどありません。

終盤、まわりで涙をぬぐう人多かったです。
私も幼いサンの言葉にグッときました。
ラストのソ・ジソプさんの舞う姿にまたしんみりしてしまいました。

韓流時代劇お好きな方も、ユ・アイン君やムン・グニョンちゃん、ソ・ジソプさんお好きな方も是非。



「王の運命(おうのさだめ)-歴史を変えた八日間/原題:思悼(サド)」사도
英題 The Throne(王位とか王座という意味でしょうか)
2015 韓国 125分
監督は10作目のイ・ジュニョク監督。
私は、2005年のイ・ジュンギ君、カム・ウソンさん、チョン・ジニョンさんの「王の男」しか見たことないです。



あらすじ…ネタバレ注意!

韓国ではとても有名な実際にあった1762年の米びつ事件(壬午士禍)を描いています。

冒頭は、大雨の中、多くの武士を従え、
刀を手にしたユ・アイン君が小走りに進んでいきます。
音楽は呪術的というか土俗的な響きで、トランス状態に入った感じで、緊張感が高まります。
ユ・アイン君を見つけた妻のムン・グニョンちゃんは止めようとするのですが、振り切って行ってしまいます。
心配したムン・グニョンちゃんは、ユ・アイン君の実母のチョン・ヘジンさんに助けを求めます。

結局ユ・アイン君、ソン・ガンホさんの居室前で立ち止まり踵を返します。

翌日チョン・ヘジンさん、ソン・ガンホさんにチクります。
ソン・ガンホさんは、ユ・アイン君に龍袍(ヨンポ)を脱ぐように命じ、自害することを強要しますが、ユ・アイン君は拒否し、官僚もそんなことをしたら王殺しの罪人の子としてイ・サン(正祖)にまで罪が及ぶと止めます。

でも英祖
米びつに閉じ込めるよう指示し、自ら罪状を書き記し米びつにくぎを打ちます。←王命でも、誰もそんな仕事したくないよね…
1日目、2日目…と息の絶える8日目まで、過去と現在を行き来しながら父子の埋められぬ思いが描かれていきます。

ここから子役ちゃんも複数いたりするので俳優さんの名前ではなく役名で。

李氏朝鮮21代王英祖は40歳になり2番目の王子を授かり、英明な世子に大きな期待をかけますが、暗記するだけのお勉強だけではなく、絵心もあり、活発でやんちゃな世子は、弓や剣、乗馬などにも、その才と楽しみを見出していきます。

10歳の頃美しい妻を迎えその喜びを、中国から贈られた結婚祝いの犬を抱かせて妻を描きながら詩歌を詠んでいるところにやってきた父王の
英祖は、情けなく思います。
英祖は、自らの母の身分が低く、コンプレックスがあって、人一倍学問に励み、身づくろいを殊の外きちんとして後ろ指をさされないようにして生きているのですが、世子にも強要してるんです。

それでも最初の世子の子が生まれ、英祖は体調がすぐれないと言い、15歳の世子に代理執政をさせることにします。
が、1度もほめることなく、世子は自信を失い、少しずつ父を恨むこととなります。

その後世子17歳の時に生まれた2番目の王子サン。
予知夢で男子が生まれると直感した世子は、龍の絵を描き、その喜びを宮中の
大王大妃たちに知らせ、義父であるホン・ボンハンにその絵を授けると、ホン・ボンハンは「扇子にして家宝とし、王になられたその日にお渡しします」と喜びを世子に伝えます。

世孫サン、どんどんお利口に成長していきます。
しかもメッチャ気遣いのできる心優しい子に育っていきます。
英祖の関心は孫のサンに移っていきます。


英祖は幼い頃から守ってくれた大王大妃には頭が上がらず、大王大妃、今は宮中の規律だけでなく世子を守っていました。
英祖が「譲位する!!!」と、また言った時、うんざりしていた大王大妃、「どうぞ」と。
世子は譲位を撤回してもらうため、雪の中、席藁待罪(ソッコデジェ)を続けます。
「世子を助けて」と
暎嬪たちから言われ、「私が死ねばいいんでしょ…」と大王大妃は、断食をして亡くなり、世子を救います。
ほどなく大妃も亡くなり、世子は大きな後ろ盾を2人も失います。
大きな墓を堀り棺桶の中に入って、僧侶や巫女とともに彼なりのお弔いを続けます。
このことも英祖から誤解を受ける一因となってしまいます。



世孫サンは閉じ込められた父を救おうと試みますが幼過ぎてどうにもなりませんでした。

時は流れ…
父への思いを秘めて成長し正祖となり、父の墓参りを果たします。
母の前で舞う正祖の手には、
父が死の直前に持っていた扇子が…


この作品
何度も繰り返し、冒頭の雨のシーンが出てきます。
ラスト近くで、世子が父を襲撃するのを踏みとどまった謎が解けます。


また、ホン・ボンハンが米びつに差し入れた扇子も、重要アイテムで出てきます。


感想です
宮廷のしきたりで、側室の子ではなく王妃の息子として育てられ、幼い頃から実母との添い寝も許されず内侍と尚宮の手で育てられる世子。
しかも英明ゆえに周りの期待は大きくなりますが、そのプレッシャーを、やさしい言葉や態度で1度も表したり、助けてくれない父王。
むしろイジメか虐待レベルの厳しさで、闊達な世子の身も心も、ぐちゃぐちゃに押しつぶしていきます。
祖父の墓参りにも同行させてもらえないなんて、孝養を尽くせと言ってるくせに機会も与えないんですからね、かわいそうです。

幼い頃から失敗する度に、世子の周囲の人を、1人2人と殺していく英祖、残忍性を感じさせます。
しかも服装や態度に気を付けろ!という割に、自分は本能の赴くまま若い女官に手を出したり、癇癪を起したり、言うことに一貫性がなかったり、疑い深かったりと、この作品の英祖はかなりダメなおっさんとして描かれていました。

ドラマの「イ・サン」では実の兄妹なのか?!と疑われるほど甥のサンと敵対する
和緩(ファワン)翁主ですが、この作品では世子といたずらし合ったり、米びつに入れられそうになった時、先を見越してサンを心配したりと優しい身内でした。

恵慶宮や暎嬪のほうが冷たい人物として描かれていました。
貞純王后も、二面性のあるいやーな女でした。

ユ・アイン君は、狂気の部分が多かったですが美しい世子でした。
ムン・グニョンちゃんとチョン・ヘジンさんの老けメイク、もう特撮かいなと思ってしまうレベルの老け方でした^^;

ソン・ガンホさん、王様の役は珍しいのではないかなと思います。
こんなお父さんは絶対いらへんわぁ~と思わせる英祖でした(苦笑)



キャスト
☆俳優さんのプロフィール、あるものだけですが貼っておきます。
クリックしてお読みください


★サド(思悼) セジャ(世子)役

ユ・アイン君 プロフィール

 

★世子妃ヘギョングン(恵慶宮)役

ムン・グニョン/文根英or文瑾瑩(1987年生・165㎝)ちゃん プロフィール

 

★英祖の側室で思悼世子(サドセジャ=英祖の次男)の実母、暎嬪(ヨンビン)役

チョン・ヘジンorチョン・イダ(1976年生)さん プロフィール 


★ファワン(和緩)ウンジュ(翁主)役

チン・ジヒ(1999年生)ちゃん プロフィール


ヘギョングン(恵慶宮)の父ホン・ボンハン(洪鳳漢)役

パク・ウォンサンさん プロフィール

 

★ボンハンの弟ホン・イナン役

チェ・ドクムン/崔徳文 さん プロフィール

チェ・ドクムン/崔徳文 さん プロフィール2

 

★承旨(スンジ)チェ・ジェゴン役

チェ・ミンチョルさん プロフィール

 

★英祖の継妃チョンスン(貞純)王后役

ソ・イェジ/徐睿知さん プロフィール

 

★ナイン(内人←女官のこと)ムン・ソウォン役

パク・ソダムさん プロフィール
 

★盲目の男のムーダン ソギョン役←インパクトのある役でした♪2019・10・8UP

チョン・ヘギュンさん プロフィール

 

★承旨(スンジ)チェ・ジェゴン役←抜けてました^^;

チェ・ミンチョルさん プロフィール

 

 

★役

★役

 

 

ここから特別出演

★チョンジョ(正祖)役

ソ・ジソプ/蘇志燮さん プロフィール


ここから子役ちゃん

★幼いチョンジョ(正祖)役イ・ヒョジェ君

★サドの正室、幼いヘギョングン(恵慶宮)役

シン・スヨン(2004年生)ちゃん プロフィール

 

 

神戸は元町映画館で8月5日まで。時間変わるのでお確かめください

神戸・元町商店街のミニシアター『元町映画館』


舞台挨拶6分

150908 영화 사도 시사회 무대인사 - YouTube


女優さんたち…メイキング2分

영조와 사도, 빼놓을 수 없는 궁중 여인들 - YouTube


英語字幕の予告1分

Korean Movie 사도 (The Throne, 2015) 예고편 (Trailer) - YouTube


2人のイ・サン…イ・ヒョジェ君とソ・ジソプさん

'사도' 소지섭 아역 이효제, 너무 닮은 얼굴 '신기해' - YouTube


トークショー3分

사도 무비토크 세자커플cut - YouTube


OST 差し替えました。ジャケットのみ。

呪術的な響きの曲でサドが父王を討に行く気持ちの時に流れます

https://www.youtube.com/watch?v=eg02kifHWF8
 

OST 差し替えました。ジャケットのみ。

メインテーマ バン・ジュンソクさんの「サド」

https://www.youtube.com/watch?v=IGckZdKBaFk

 

 

 

今までの映画の感想などはこちらからどうぞ

映画の目次2-1(あ行とか行)

 


番外編で、これから日本公開予定

これから日本で公開される韓国映画3 2017年


おまけ
王の衣、龍袍(ヨンポ)の龍の爪は、李朝後半のこの時代の王は5つ、世子は4つ、世孫は3つなのですが…みんないっしょだったそうですよ。静止画面でないと確認できないけれどね(笑)




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