避難所と被災動物 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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動物愛護管理法には、自治体に同伴避難を義務づける規定はありません。ただ、都道府県の定める動物愛護管理推進計画のなかに、被災動物の適切な飼養管理を図る施策を盛り込まねばならない、とされています。


動物愛護管理法ダウンダウンダウン


また、災害対策基本法には被災ペットに関する規定そのものがありません。


災害が発生すれば、ペットは二の次になります。


現場は法律に沿って動くものですので、被災動物(とその飼い主)の救済や対策についての法的根拠が必要となります。


つまり、災害対策基本法に被災ペットについての条文が必要です。


さらには、被災家畜、被災実験動物、被災学校飼育動物についても。



そうでないと、ペットに関心のない現場責任者は動きません。ペットを助けたいと思ってくださるスタッフも動けません。


警察、自衛隊、公務員は上からの指示、命令に従うものです。個人の判断では動けません。


現場の災害対策本部もすみやかにわかるよう、法律に盛り込むことを要望致します。




動物救護をめぐって防災計画・ガイドラインの整備が進んではいても、防災計画・ガイドラインは法律ではありません。


それでも同行避難は附帯決議となり、国を挙げて目指さねばならない方向です。


なぜでしょうか。


ペットのために避難を拒み結局は人が命を失う、人がペットを探して危険な自宅に何度も戻る、など人命に関わる問題が過去にあったからです。


また、動物は家族と同様になったからです。ステイホーム、ポストコロナでペットはますますかけがえのない家族の一員となりました。


ダウンダウンダウンダウンダウンダウン

アップアップアップアップアップ

今のうちに、全国の役場の防災関係者さん、避難所管理を任されるであろう皆様に、見ておいて頂きたい動画です。



ちなみに私は幼少期から犬猫アレルギーで何度も入院し死にかけている動物ボランティアです。ネブライザーとステロイドを使いながらの活動ですので、犬猫の毛が命取りであるのは身に染みています。

犬猫がいては生きていかれないお立場はよく理解しております。

ダイバーシティの観点で、犬猫を家族として捉える人々もいることを許容して、これからの時代にはペット可の空間を、そこに生きる人の存在を、受け入れていく姿勢をお願いしたいです。

能登半島地震でも、同行避難ができなかった方が焼死されました。



珠洲署は19日、珠洲市宝立町春日野の上野次郎さん方の木造納屋1棟が全焼し、遺体の一部が見つかったと発表した。連絡が取れない上野さんの可能性がある。上野さん方は能登半島地震で主屋が全壊し、納屋で1人で避難生活をしていた。周辺住民は避難所に身を寄せているため、火事に気付いた人はなく、自然に鎮火した後の18日に同僚の男性が焼け落ちた納屋を見つけた。 署によると、同僚の男性は連絡が取れなかったため、上野さんの自宅を訪れ、焼けた納屋の残骸を見つけた。18日午後5時ごろに珠洲署を訪れて通報した。 珠洲署が19日に実況見分し、遺体の一部を発見した。損傷が激しく、身元の確認を進めている。納屋からはストーブが見つかっており、出火原因とみて調べている。上野さんは12日までは安否が確認されていたという。 付近住民によると、上野さんは60歳前後で1人暮らし。柴犬を飼っており、ペット連れで避難所を利用するのを気兼ねし、納屋で生活していたとみられる。 上野さん方は二十数軒の民家が集まる場所から約400㍍離れている。避難所から自宅の点検に訪れた住民男性は「距離があるとはいえ、地震で回りの人が避難していなければ、火災に気付くことができたかもしれない」と話した。

以上、転載させて頂きました。

ペットの鳴き声を気にして避難所に行かれなかった被災飼い主さんのいたましい死亡火災事故です。

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本当に悲しい辛いニュースです。
柴犬も火災に巻き込まれたのかどうか。

火災の原因は何だったのかは分かりません。

ただ、電線ケーブルが細くて低いアンペア数しか使用しないはずの場所で、例えば電子レンジを使ったり、契約アンペア数を超えた電気を使用することになると、ケーブルに負荷がかかり、発火や漏電が発生する場合があります。

犬猫シェルターや家畜小屋でよく火災が発生するのは何故なのだろうと不思議に思っておりました。

アンペア数が低い規格の細ケーブル、または亀裂が入ったケーブルや漏電ブレーカーをそのまま使っていたり、たこあし配線にしたことでケーブルが耐えきれなくなったり、天井裏の配線をネズミが齧ったり、、、が考えられます。

定期的な電力会社と電気工事店による点検が必要です。これは災害のあるなしに関係なくお願い致します。

また、古い家電は危険。
扇風機やこたつ、ホットカーペット火災もあります。


私たちも、第1シェルターの電気を点検しています。


電線から家に引き込むケーブルの太さも大事。



今回はCV14の3に変えました。



漏電検査もクリア。猫舎、犬舎とも。



電気は怖い。便利だけど危ない。


幸い電気に詳しいボランティアさんたちがいてくれ、松さんとゼーレパパさんと東電さん、大家さんまじえて総点検できました。




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2015年鬼怒川水害、2016年熊本地震、やはり、現場は混乱し、能登半島地震でも、避難所への同行避難の原則は徹底していません。







いなくなったペットの捜索、地域猫の世話とTNR、家の中に閉じ込められていた多頭飼育猫の発見、センターや保健所に集められる放浪犬猫とそのあとの殺処分開始と探している飼い主の権利問題。避難所で暗躍するペット業者。犬猫に群がる様々な利権構造も露わになります。


私は福島、常総水害、熊本地震のあと被災地で保護活動をしましたが、平時には見えなかったものが浮き彫りになる瞬間がありました。災害は奇しくも現実を明るみにするものです。


熊本地震では、避難所でのペット同行を許さない自治体(旧村落)と、同伴避難を可能にした自治体(別荘地で外部からの住民が多い)とに分かれました。避難所のあり方は、そこに暮らす住民の意識の違いも反映されます。


熊本の現地救援本部、環境省は大型避難所では同行避難という付帯決議に上がった国の姿勢を反映でき、ペット専用のコンテナハウスを実現していました。が、小さな村落には届かないのが現実です。


常総水害では小さな避難所では住民たちが譲り合い、ペットも保護場所を与えられたところもありましたが、市の運営する大型避難所や学校体育館ではペット不可のところがありました。市町村により対応が違いました。飼い主さんは崩壊家屋にペットを置いて避難所から世話に通う、あるいは車でペットと寝るしかありません。


日頃からご自身の暮らす自治体の役場に、災害時にペットと同行避難できる場所の確保をお願いしたい、と訴え、事前に準備することが必要だと言われます。(つくば市では茎崎中学校体育館がペット同伴専用避難所として確保されています。)が、そのように行動すること自体が、人間関係が密でだれもが知り合いの旧村落部では遠慮の気持ちや反発に対する気後れも生まれるもので、特に難しいと思われます。



自治体任せでは余計に混乱を招きます。災害が起きてからでは話し合う時間も余裕もありません。国が決めておいてくれたら。


1箇所決めておけばボランティア獣医さんの往診先も、ペット関連ご支援物資の配送備蓄先も決まってスムーズです。


繰り返します。


動物愛護管理法および災害対策基本法に、被災動物の救済に関する条文を追加してください。


能登半島地震の皆様に心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復興を祈り上げます。


by鶴田真子美(おかめ)