1.1諏訪大社 蛙狩神事 宮司さんにお話を伺いました | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ




山から流れ、諏訪大社の脇を通って宮川へ、やがては諏訪湖に流れ込む御手洗川。


行政側はこれを滝沢川と呼んでいます。


元旦の朝、ここで冬眠中の蛙を掘り起こし、正月の儀式に生け贄として捧げる蛙狩(かわずがり)神事。


掘れば必ず見つかるという七不思議とされてきました。


元旦の朝、掘り起こした蛙は板に挟んで生きたまま串刺しにし、火で炙るといいます。


生け贄が残る諏訪大社


今年、初めて、社務所で宮司さんとお話しすることができました。


蛙狩神事は今では御手洗川でなく、神社敷地内の立ち入り禁止エリアにて、人目を避けひっそりと行われています。


もう蛙は殺していないという風の噂を聞いていたので、真偽を確かめるために社務所を訪れたのです。


残念ながら、蛙狩神事は未だに実行されていることがわかりました。



蛙狩神事をなぜやめられないのか。その理由として宮司さんが挙げたこと。






いかに野蛮な国か分かりますね😮‍💨



AIに造らせた、生きた蛙の串刺しのイメージですアップ


AIに造らせた、生きた蛙の串刺しのイメージですアップ



非公開の場所で、

諏訪大社はまだ生き蛙の串刺しを続けています。


私たちは神事をなくしてほしいと主張しているのでなく、生きた蛙を使わずに蛙の絵やフィギュアを用いたり、所作に変えて欲しいとお願いしてきました。今の時代の価値観にあった、命の尊厳、動物愛護に配慮した在り方で神事を行って頂きたいと。



宮司さんも、


可哀想だと思いますよ


と何度も繰り返されておられました。


しかし、


地元の氏子からの要望であり、

諏訪平に住む16万人の住民たちの意向であるから、


やめることはできません。


私も、可哀想だと思っています。




と話しておられました。


蛙狩神事をやめさせてあげることはできないのでしょうか。


氏子さんを説得することはできないでしょうか。


諏訪平に暮らす住民の皆さまは、本当に生きた蛙の串刺しをよしとされるのでしょうか、


子どもたちの前でも生け贄儀式を堂々とできますか。


神官たちが蛙をつかまえ、板に挟む人、突き刺す人、火に炙る人、


神官とはいえ、みな人なのです。



三重県多度神社の上げ馬神事についても宮司さんはご存知でした。

あれは伝統文化に名を借りた動物虐待であり、氏子に対する告発も警察に受理されています。

多度神社の神官と氏子たちが観光客を前に集団で
馬虐待を行ってきた歴史。

これに抗議が殺到しました。

神社だから、伝統だから、と許されるものではない動物虐待。

取材を進める中で、とても印象に残ったことばがあります。
冒頭、抗議を受けて一時閉店を余儀なくされた店の店主のことばです。
殺処分となった馬の共同馬主の男性
「今回、一番感じたのは、世間とのギャップです。小さいころから祭りがあるのが当たり前で、それをやるために生まれてきたという感じで、虐待とか考えたこともありませんでした」

「でも、抗議を受けて、胸を張って『多度祭り(上げ馬神事)はいい祭りだ』って言える祭りなのか、子どもたちがやりたいって思ってくれるのかと思うようになりましたね。伝統なので神事は続けていってほしいと思いますが、もっと馬に優しい、死んだりけがをしたりしないような形になったほうがいいのでは、今はそう思っています」
伝統の神事だからといって、動物虐待は決して許されることではありません。

壁の高さを低くしたり、サラブレッドを使ったり。
社会の価値観や環境の変化に合わせて、すでに神事のあり方は変容してきました。

「昔と変わらないままである」ことだけが神事の価値を決めるわけではないと思います。

参加する人や馬の安全をしっかり確保しながら、伝統を受け継ぐにはどうすればいいのか。

今回の“炎上”事案をきっかけに、社会に広く受け入れられる神事のあり方を改めて考えていく必要があると感じました。

以上、NHKコラムより転載させて頂きました。

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ


諏訪大社の氏子さんたちも、じつは可哀想だと思っておられると思います。正月早々の殺生はイヤに違いありません。

時代の価値観に合わせ、来年こそ、カエルのフィギュアに変えてはいかがでしょうか。




諏訪大社のいにしえのミシャグジ神は蛇の神様。

諏訪大社は龍神様。


地を這う蛇。

天を駆ける龍。


来年からは、蛙を解放してくださることを祈ります。


by鶴田真子美(おかめ)