Uさん、そして常総さくらちゃんのこと | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ

6.28(木)

八間堀さんよりメールあり:
☆☆☆☆☆☆
今Mさんから連絡ありUさん宅に来てみると外の四頭のほかに家中にラブがいてそれが癌で脇腹が肥大してポタポタ滴が垂れてる状態です。

稲垣先生に連絡して明日2時にMさんが稲垣動物病院に連れて行く事になりました。
☆☆☆☆☆☆

6.29(金)

さくらちゃんの病院に同行された八間堀さんよりメールあり:

☆☆☆☆☆☆
今腫瘍摘出終わりました、重さ1、5kg摘出し20針縫い無事に終わりました。これからわが家に抜糸迄預かりますので宜しくお願いします。
☆☆☆☆☆☆


7.4(水)
この日、さくらちゃんの飼い主さんUさんから八間堀さんに、残りの犬の引き取り要請あり、八間堀さんに状況を確認し、Uさんが入院されていること、今回はすぐに退院出来るわけではないこと、そらやピンたち5頭の世話が無理なことを伺って、capinで緊急保護しました。

さくらちゃんの腫瘍を検査に出したところ、良性と言われました。
皆でホッと喜び合いました。

抜歯を済ませてから、さくらちゃんは常総シェルターに入りました。

7.12(木)
八間堀さんからメールあり:
☆☆☆☆☆☆
稲垣先生が常総に来るそうですので抜糸ワクチン検便診てもらいその後常総シェルターに移したいと思いますので宜しくお願いします。
by  八間堀
☆☆☆☆☆☆

しばらく元気そうで食べていた頃。

7.16(月)
さくらちゃんの飼い主Uさんがご逝去されました。

元気いっぱいでいらしたので、信じがたく、とても消化できない知らせでした。

7.17(火)

さくらちゃん抜糸した傷から出血ありとの報。

八間堀さんがコペンさんとこおりさんに相談されさくらちゃんを小さいコンテナに移されました。
シ-ツにかなりの出血。見た目は元気です。

7.19(木)
八間堀さんが稲垣先生に相談し、夜に八間堀さんが病院に運んで下さいました。

結果は悪性腫瘍だったそうです。
もう抑えられるものではない、と。

あまりに辛い結果が出て、愕然としました。良性のはずだったのに。

飼い主さんを追うように、逝こうとしているのか。

八間堀さんとのメールやり取りを今見返しています。
☆☆☆☆☆☆
つらいです、さくらちゃん。
精一杯おいしいもの食べさせて安心して世話してあげたいです。

by   鶴田おかめ

さくらちやん、今稲垣先生に診てもらいました。かなり進行が早く余命は長くないかも、と言って薬でおさえるしかないそうです。ステロイド系のプレドニン1日1回10、ビラマイシン1日1回、20日分で様子見て下さい。と言うことでした。
今から常総に連れて帰ります。

by   八間堀
☆☆☆☆☆☆

7.20(金)
Uさん葬儀

それからのさくらちゃん、そうは持ちませんでした。食べることもできなくなりました。



病院にかけて治るなら、治してあげたいが、さくらちゃんは末期の癌。治るものでもなく、時間こそ貴重なので、慣れない病院先で亡くなることがないよう、そして痛み苦しみが長引く治療はしないであげたい、痛みだけ取れればよい、

自然死がよい。
しかし本当に苦しがって、最期に七転八倒するようなら病院に運んでペントで楽にしてあげてほしい、と八間堀さんには伝えてありました。
病院にも、いざというときには、ペントをお願いできるか相談し、頼んでいました。

7.26(木)
さくらちゃんが午後1時に天国にいきました。

昼に仕事を抜けて様子を見てくださったコペンさんに見守られながら、静かに眠るように亡くなったそうです。

駆けつけた八間堀さんとこおりさん、コペンさんで、埋葬。

Yさんがお花を持って駆けつけてくださいました。


痛みから解放されたさくらちゃんは、今頃天国でUさんにたっぷり甘えていることでしょう。



あれから、Uさんのことを考えています。

ひたむきな「助けたい」思い一心で、犬のために必死に生きてこられた、Uさんでした。
野犬のリーダーはメキズでもなく、まさに、Uさんでした。

犬を操るように意のままにしていた、小貝川の河原の犬捨て場の占い師、なかさんともその点よく似ていました。鬼怒川の犬遣い、乞食のまーちゃんも同じ。スピリチュアルな話、龍神や予知夢。
何が本当の話か分からないところがありました。
皆、あの筑波山、鬼怒川に連なる地に何千年と住みついている、太古の神々の末裔のような、何と言えばよいか、常軌を逸した人々です。

犬の群れに溶け込んで生きている、その必死さと不器用さ。犬への限りない優しさ。

私は餌やりをされてしまうから、ついきつく当たり、常にぶつかりました。常総野犬の毒まき相談を受けたのが3年前の3月。ずっと振り回され押し付けられてきたことへの憤慨。信じ込まされた嘘だらけのストーリー。


と同時に、犬の気持ちと一緒になって、生きてきたUさんを誰も真似出来ない、あっぱれだった、という思いもあります。

今は、駆けて行ってしまったさくらちゃんがUさんを独り占めして、抱きつく姿が目に浮かびます。

泣いている場合でない!
私たちがやれることは、、、

土浦シェルターにも常総シェルターにもまだたくさんいるUさんの残した犬たちをお世話すること、

一匹でも縁付けて幸せにすること、

合掌。

by  鶴田おかめ