被災犬の保護が急務 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

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認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
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長助町に物資を届けました。



犬が3匹飼われるお宅へ。





小貝川の脇で、田んぼの高さの、低い土地にある集落だから、あっという間に水にのまれたそうです。


9月10日の日中に、石下で鬼怒川が決壊しました。

長助町は、石下から離れているし、まさかここは、大丈夫だろう、そう思っていつも通り。 


ところが水は夜になって、小貝川でなく石下方面から押し寄せたそうで、皆さんはお風呂に入って2階で寝ていたら、夜10時に犬が騒いだ、それで目が覚め、外に出たら、水は膝の高さに。

犬は溺れかけている。

びっくりして、息子さんと、飼い犬3匹を二階に運びあげた、
最初の一匹をあげて
急いでまた戻ったときには、腰の高さに上昇、たった5分後にです。

犬は危なかった、玄関に電気がついていて、犬は前に繋いであったから、助けることができた、そうでなければ、真っ暗な泥水のなかを、どうやって探したでしょうか。

透明な水なら、泳いで助けられる、
汚い濁った汚水のなかを、どうしようもない。

水は一階の天井近くまで迫り、瞬く間に海のようになったそうです。

無事に助けられて、よかったよかった!


窓の上のラインまで、水が上がったらしい。

たくさんのボートが出たけれど、犬はダメだ、と断られた。自衛隊の船で、ようやく救出された。

助かって、よかった!よかった!

物資を届けながら、つらい話も耳にします。

家に老人とこどものだけ、という家は、犬を助ける余裕がなかったようです。

リードが長くて、木にからまり、犬小屋に上れず溺死したわんちゃんの話も聞きました。

鎖に繋がれたまま、亡くなったわんちゃんは、脚としっぽしか水のなかに見えなかったそうです。

日系ブラジル人の青年は、もと自衛隊で、訓練を受けていたから、灯油ポリタンクをロープで縛り、パレットをのせてボートを作り、相野谷の自宅に戻りました。

消防や警察に止められるのを振り切って、水没した家に戻り、残した犬を助け出したそうです。

そのとき、町内に繋がれたまま溺れていた犬を、かなり助けてくれました。

首輪を外して。

水に浮かんでいた遺体は、10体くらいは、見かけたとのこと。

首輪のない犬が、群れになり、常総の町中を歩く姿が見かけられています。

野犬ではなく、被災した飼い犬の可能性が高いので、速やかな保護と飼い主さん探しが必要です。



By おかめ