東京新聞の記事と、週刊新潮 | CAPIN(キャピン)公式活動報告

CAPIN(キャピン)公式活動報告

認定NPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク CAPIN」
公式ブログ


常総市役所の本庁舎と議会棟をつなぐ2階の渡り廊下。

建物の一階部分が浸水したとき、動物たちはこの渡り廊下で家族と身を寄せ不安な夜を過ごした。

当初は20匹前後いたと聞く。私たちが駆けつけた土曜日には、ペットフードも何もなかった。

犬を連れた方は、避難者どうし、えさを分け合っていた。

常総市役所にお声をおかけして置かせて頂いたら喜ばれた。


老犬が目立つ。飼い主さんも年配が多い。

具合の悪い犬もいた。

この犬の治療については、動物指導センターに報告をし、すぐに獣医師会から先生が派遣された。


水がひき始めると、住民はそれぞれの家に戻っていった。あるいは別の大型避難所に統合されて移動していった。


あのときの老犬たちはどうしているのか。


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東京新聞(9月15日)の記事より:





災害! ペットと避難 どうやって

心の支え・・・水害でも注目

自治体で温度差 「人命優先」 受け入れ拒否も


 関東・東北水害では、ペットの犬猫の扱いがあらためてクローズアップされた。

ペットの救助や「同行避難」には理解が広がっているものの、

避難所の受け入れ態勢づくりなど課題は多い。

(白石正和)


 鬼怒川が氾濫した茨城県常総市では10日、陸上自衛隊のヘリコプターが、

濁流にのまれかけた民家から女性と一緒に飼い犬を救出した。

その様子はテレビで中継された。


 ペットを助けるか否かにルールはあるのか。防衛省統合幕僚監部は

「明文化された規定はなく、個々の状況に応じての判断となる」と説明する。

消防や警察も同じくケース・バイ・ケースで、要救助者や救助隊員が危険な場合は

「(ペットを助けずに)退避することもあり得る」(消防庁)。


 常総市の救出劇は相当危険に見えたが、批判の声は聞こえてこなかった。

災害時のペットの支援を続ける公益社団法人・日本動物福祉協会の山口千津子特別顧問は

「1995年の阪神大震災や2004年の新潟中越地震などを経験する中で、ペットはただの動物では

なく家族同然で、避難者の心の支えにもなるのだという意識が蓄積された結果ではないか」

とみる。


 では、災害時のルールが全くないかというと、環境省は13年6月に「災害時におけるペットの

救護対策ガイドライン」を策定している。ペットとの「同行避難」を原則にするとともに、

避難所でのペットの管理は「飼い主の責任」と定めた。

避難所を管理する自治体には、ペットのスペース確保などの対策を求めた。


 背景には、11年の東日本大震災がある。

ペットと離れ離れになった被災者が過度に落ち込んだり、

逆にペットが被災者の心の支えになったりした。

一方、飼い主とはぐれたペットの犬が野生化したことが問題になった。


 今回の水害ではどうだったか。

ガイドラインがあるにもかかわらず、現場での対応は十分とは言えない。


 常総市の避難所運営の担当者は

「発生直後はとてもペット用のスペースを用意できなかった」と明かす。

ペットは避難所の外につないでもらったが、鳴き声などに苦情が出され、

飼い主が一緒に車の中で過ごすケースもあった。

同市では現在も、約3000人の被災者が避難所に身を寄せているが、

担当者は「ペットの問題を考えるのは今後の課題」と続けた。


 茨城県でペットの一時預かりに取り組むNPO法人

「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)の鶴田真子美理事長は

「常総市でペットはとても受け入れられないと言われ、避難所に行くのをあきらめた人がいた」

と指摘する。


 宮城県大崎市は14年4月に避難所の運営マニュアルを改定し、

ペットのスペース確保を盛り込んだ。

今回の水害では渋井川が氾濫したが、同行避難は一例しかなかったという。

担当者は

「災害によって避難者の数も避難所の運用も変わるため、確保が難しい状況も起こり得る」

と見通す。


 実は、環境省はガイドラインは策定したものの、普及・啓発活動は手付かずだ。

同省自然環境局は

「ほかの事業に力を割いているので手が回らない。普及が不足している点は確かにある」

と不備を認める。


 鶴田氏は

「ガイドラインを作っても浸透しなければ意味がなく、国の動きは怠慢だと感じる。

やむなく残してきたペットを戻そうとする人が二次災害に巻き込まれる恐れもある。

人の命にもつながる問題だということを、国は自覚するべきだ」と訴える。


*******************************(ここまで抜粋)





昨日、ジャーナリストから突然電話があった。


こんど週刊新潮で、「行き過ぎた動物愛護」のタイトルで記事を書くという。


電話で質問に答えてほしいと。


このタイミングで、いったい何を書きたいのだろう。




常総の支援に向かう車のなかで、動物たちの命を軽視してはばからない


日本社会の壁を思った。


そして、この記者のかげにいる黒幕はだれなのか考えている。





byおかめ





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