7種の変化球を持つなすびです。
最近、こんな人をよく見かけます。
『球種20コありまっせw』
なるほど、確かにとんでもない球種数ですね。余程努力してこれだけの数の球種を手に入れたのでしょう。私は球種を増やすためにここまでの努力ができないという自負がありますので、20球種をお持ちの選手には最大限の賛辞をお送りいたします。素晴らしい!と。私は心の底から尊敬いたします。
確かに、球種を増やしたり投げれるようになるのは努力が必要ですし、それを成し遂げた時の達成感がもうたまらんですよね。
しかし、これだけは覚えておいていいと思います。おそらく第一線でプレイしている多くのキャッパーがご存知であるとは思いますが、改めて言います。
球種の多さは強さではない。
大事なのは、球の質。
中途半端に曲がるだけのスライダーなんて、蓋がタテになって長打が出やすいだけの球になりますし、遅いだけのチェンジアップだってただ見やすい球にしかなりません。このように、変化球にはほぼ必ずと言っていいほど弱点が存在します。その弱点を補完するほどの強さ、すなわち"質"こそが変化球にとって一番肝となる部分だと私は考えています。
ということで、質の高い変化球をどのように開発していくかについて、私視点で書いていこうと思います。
1.人の変化球を体感する。
読者の皆様の知り合いで、"コイツのこの球マジで打てねぇw"ってなったこと、ほとんどの人はあると思います。
では、その変化球はどうしてマジで打てねぇんでしょうか?
キレがいいから?ありえん所からストライクゾーンに入るから?
理由はいくらでもあるでしょう。ではなぜその人にだけその変化球が投げられるのでしょうか?
答えは簡単で、その人にはその人の投球フォームや握りの癖があるから、その脅威たりえる変化球が投げられるわけです。
2.イメージを聞いてみる
質の良い悪いにかかわらずどんな変化球にも、その人が投げる時のイメージがあると思います。
例えば私のライジングなら、変化球のシュートを地面に叩きつけるイメージで投げています。
それはあくまでイメージなので、本人しかわからないものです。だからこそ、本人に聞かないとわかりません。しかし、このイメージは変化球開発において大いに役立つこと間違いなしなので、必ず聞きましょう。
3.モノマネをする。
その人の癖や投球フォームが質の良い変化球を投げられるようにするというのならば、その人の癖を真似してみたら、理論上はその質の良い変化球が投げられるようになりますよね。
ですが、モノマネしてみればわかります。皆さんこう思うはずです。
確かに軌道は似ているが、なんか違う。
それはそうです。読者の皆様とその人は別人なのですから、モノマネしたところで完璧にその変化球が投げれるようになるはずないんです。
しかもモノマネフォームで実戦登板するなんて、ネタでしかやりませんよね? 自分のフォームの方が遥かに投げやすいです。
4.自分に落とし込む
では自分のフォームに限りなく近い形で、その人にほど近い変化球を投げられるようにするにはどうしたら良いのでしょう。
先に結論を言うと、モノマネフォームから部分ごとに自分のフォームに戻していけばいいのです。
これをやると、やろうとしている変化球がモノマネのどの部分に起因するのかがわかります。
例えば、この変化球はこういう腕の振り方をしているから投げられるんだ!とわかるようになります。
逆に考えれば、腕の振り方以外はこの変化球を投げるためにはいらないですよね?
こうやって、どんどんどんどん無駄を削ぎ落としていきます。
と同時に、球質も若干変わってくるでしょう。でもあくまでベースはモノマネしようとしたエグい変化球なので、あまり気にならない程度の球質の変化だと思います。ここまで来たらこの変化球は8割方完成したと言っても良いと思います。
5.実戦
そのままですが、身に付けた変化球を実戦で使用してみましょう。ここで欲しいデータは
何割狙ったところに行くか
何割ストライクが狙って入れられるか
どのぐらいファウルにされたか
安打を打たれたか
キャッチャーが取りにくくないか
など、実戦でしかわからないデータをなんとなくで良いので、覚えておきます。
次に、この球はどういう位置づけかを考えていきます。
決め球なのか、カウント球なのか、カウントに余裕があるときにワンチャン狙いで使うのか、追い込まれても使えるのか、等です。
ここまで来て、晴れてあなたは自分だけの変化球を習得したと言えるのです。
ね、20球種投げれる人がどれだけの時間をかけ、努力してきたのかわかるでしょう。本当に、とんでもないことだと思いますよ。
まとめになりますが、キャップ野球において変化球とは、実戦で投げられてこそ生きてくるものです。読者の皆様も自分だけの変化球を作り、研ぎ澄まして、良いピッチャーを目指しましょう!
今回はこの辺で。最後までお読みいただきありがとうございます。





