夜伽『人魚王子』① | 〓琥珀のLeaf〓

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~甘く切なく、心に積もった枯れ葉たち~

◇◇◇


=前略=


ええっ!


じゃ一応前説…。


かの有名なアンデルセンの人魚姫には弟がおりまして、何を隠そう本当はこの末の弟がいっちゃん別嬪でした。

8人の姉が次々に18歳の夜を迎え、人間界を見てきてはキャーキャー言っているので、(しかも8番目の姉は人間に嫁いだ!!)この子もその日をとても心待ちにしておりました。



──あぁ、この海の上にはどんな素敵な人がいるのかな…♪



この、ポワ~~ンとあぶくを吐いて夢見ている王子の名前はジェジュンといいます。


水にそよぐサラサラのビューティフルユーな髪、

日焼けによるシミ・そばかす等ひとつもない白い肌(海底ですから)、魅惑に艶めく紅い唇、

ヌード撮影用に備えて鍛えた上半身、常にツンと尖った薄色の乳首、水はけのよい薄い体毛、

どこをとっても大絶賛の嵐、全海底一の美少年でした。



しかし。



──姉さんが結婚した人も素敵だったけど、
僕はもっと個性的なイケメンで背が高い人がいいなぁ~♪





ほらこれです。




おしいですね。




誰にだって残念な点はあるものです。





どうやらこの別嬪王子の恋愛の対象は





男性のようです……。







『人魚王子』① はじまりはじまり



ブクブクブク 

海底を表現してます。




「では、お父様、お母様、お姉ちゃん達、ジェジュン行きます!」



父母「なるべくすぐに帰ってくるように」

姉達「気に入った男見つけても初日からエッ○させちゃダメよ~(←弟の性癖熟知)」


父母「何を言っとるかぁこのバカチンがぁ!(←薄々熟知前)※父王はロングヘアー耳かけ」

姉達「きゃー」



今日はジェジュンの18歳の誕生日。
人魚界の習わしで、水面へ顔を出してもよいという許可が下りる日です。

そしてジェジュンは待ちに待ったその日の夜、嬉々として水面へ浮上して行きました。




─ぱふぅっ。


揺らめく月夜の広い海原に、ジェジュンは顔を出しました。



「わぁ~広ーい!お月さまが綺麗!風が涼しい~。と、外の感動はもういいや。ええっと、ところで人間は?キョロキョロ。……いるとすれば大型客船、大型客船…(←姉ちゃんズの入れ知恵)あ、あれか!行ってみよう」


─ぱしゃ。

背びれターンの音。





「……………」


少し遠くから見る客船の側面にはSOUTH KOREAと書かれていました。
(語学教育も受けてます)


「韓国の船か~。てことは姉ちゃんの旦那みたいな金髪碧眼人種じゃないってことか。
うん。民族の発展には混血もまた良し!」
アジア系美男子も好みの対象でした。



「ん?なにやら楽しげな音楽が…」


ジェジュンは歓声のあがる船首の方へと回りこみました。


と、パッと七色のライトが海に輝きました。



♪Ready Check mate !!

u baby 何も言わないで ここでlove it love it ready 夏の夜の夢

my lady 腰に絡む視線 熱いまま ギリギリ Check mate !!





ん?



──んん?



♪きらめいたqueen bee's on the floor

群れて騒ぐのはyour knight fellow

I got it baby 感じさせてoh no




「………ゴクッ」


大勢の見物人で沸く甲板の先に、



船の尖端ステージで激しく踊る数人の男たち。




そしてその中心に



誰よりも際立つ煌めきを放つ──ひとりの男を




ジェジュンは



It hot tonight,

CHECK MATE !!





「──見つけた!!」




のでした。





***>②へつづく