スリランカでは熱を出したりお腹を壊したりしながら頑張り、
もうすぐ帰路につくナミキです。
ほぼ仕事だらけで、象も海も見てません。w


「ここの人たちは穏やかだね~」と、キャンディを走り抜ける車の中で
某先生が何度も呟きました。
インド人と同じ顔してるのに(!)、道路で道は譲り合うし、
謝るし、ホームレスいないし、スラムも見当たらないし。


どうやら大都市コロンボでは少し事情が違うようだと私は思ったのですが、
それでもとてもマイルドな性格のひとたちに思えます。イスラエルと比べても。笑
この人たちが戦争してたなんて、何だか想像できないくらい。
(まぁ自分でも、この感覚は変だと思う。日本人だって戦争してたんだから。)



そんな中、たまたま知り合ったマイノリティ系の出自のお兄さんがいました。

数年前に内戦を終えたばかりのスリランカ。
今ではすっかり平和に見えるけれども、
彼は「ここは依然として何でもマジョリティが強い」といいます。



「自分はマイノリティとして暮らしてきたなかで
 あまりに多くの嫌な経験をしてきたから、
 それらを簡単に話し始めることはできないのだけれど、
 いつも自分がマイノリティって実感させられるんだ。
 それは紛争が終わっても変わらない」



停戦して、誘拐も殺しも無くなり、
観光客が増え、世界中からバカンスを過ごしに人が詰めかけ、
地元の人々は安心して笑って穏やかに暮らしているように見えるけれど、



治安が落ち着いた水面下では、まだきっと問題は山積しているのだ。
観光客にとっては常夏のバカンスの地でも、新聞には載らなくても、
ここのマイノリティにとっては毎日悔しいことが連続する地なのだ。
差別だったり、侮辱だったり。



世界の注目を失いつつあるこの火種を分析することも、平和構築・紛争予防学の役割。
マジョリティ/マイノリティの枠を超えて活躍できる人材が
この国にもっと現れますように。
うちのコースも、頑張らなきゃなぁ。