だんな(予定)とメールのやり取りをして、
今年の目標である「夫婦円満」についてちょっと考えてみました。


「夫婦円満」って、どういうことなんだろう?



仲がよいこと。
尊重しあえること。


うーん、もうちょっと具体的にならないかな、



と思ったとき、
先日のだんなの姿を思い出して、これだ、と思いました。




「このひとには敵わないなぁ」と、お互いに思っていること。
「きみには敵わないよ」と、直接・間接的につたえあっていること。





先日、ふたりで3歳の男の子のお相手をする機会がございまして、

暖炉のそばに近寄り、薪をくべるのをお手伝いしたりしている時、
この子がノコギリ(ケース入り)に手を伸ばしたんです。


近くで見ていただんなは「ダメ!!!!」と言いました。


「ダメ」は、私が最も好きでない言葉の一つです。
(ついでに言えば、私は4歳の頃にはノコギリを握っていました。)


ですが、ここでだんなの取った行動が、
自分にとって「ダメ」の意味合いを変えるものでした。




「これはね、危ないから、触っちゃいけないんだよ」


ここまでは普通。


その後、だんなはノコギリをケースからシャキーンと出して、


「ほら、危ないよ」


ここまでも、まぁ普通。


その後、言う訳です。



「このギザギザ、触ってごらん」



躊躇する男の子に、再び



「触ってごらんよ」



とギザギザの刃を触らせて、



「ほら、危ないでしょ。これはおしまい」



と言って、またケースにしまって、ノコギリを置いたのでした。
そして次の瞬間には、男の子はノコギリのことなんか忘れたみたいに、
別のことに熱中していました。




私が「ダメ」を嫌う理由、それは、
この単語があまりにパワフルすぎて、放つ側が、
相手を一言で納得させたような気になってしまうように感じるからです。


ほんとうは、なんでダメなのか、
相手がわかる方法で伝えないと意味がない。
子どもはまた、同じことをするんです。
ダメっていわれたら、やりたくなるでしょ?
ダメじゃないかもしれないじゃん。自分で確かめたくなっちゃう。


そこを、視覚だけでなく、危なくても敢えて触覚まで使わせて、
どうしてダメなのかをきちんと確かめてもらう彼の行動、
そして出た結果は、
私にとって、とても納得のいくものでした。


そして、危ないときは、やっぱり「ダメ!」が効くんです。




些細なことですが、この時思ってしまったんですよね~。

「あ、このひとには敵わないかも」

って。笑




ほかにも敵わないことはあって、

食材に対する想いとか、
いのちの扱い方とか、

そういうの、ほんと敵わないんです。いまのところ。
(いまのところね笑)






いろいろホントにダメなところはこれから見つかるんでしょうが、
ぶつかることもあるんでしょうが、



「あぁ、この人には敵わないなぁ」


「相手にも、同じように思ってもらえる自分であろう」




って、思い続けることが、
そしてそう思い続けられるように
お互い外でたくさん学び取り自分を伸ばしてくることが、



2012年、27歳の私が思う「夫婦円満」のすがたです。