スーダンのハルツームで、



ついに点字教室プロジェクトが、



はじまったぁぁぁ~~~~!!!!






とウキウキしている並木です、こんにちは!
インフルエンザ解熱後2日軟禁ルールのため、
自宅の居間で仕事をしながら時折外をじっとり眺めています。w






昨日の記事で、「親が子どもを学校に連れてこなくて…」
なんていじいじしちゃいましたが、


そんなんを吹き飛ばすニュースがスーダンから届きました。
以下、代表理事アブディンのブログ「今日のアブちゃん。」から転載します。


音声読上げソフトを使って全盲のスーダン人が書いているので
所々漢字変換が怪しいですが、敢えてそのまま。


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去年から開始を何度か延期してきた点字プロジェクトが無事に始まりました。
このプロジェクトは、普通小学校に通う視覚障害児童に対して、盲学校の先生および大学に通う先輩障害者が教師となって教えるものです。


当初のプロジェクトの規模は24名の生徒をたいしょうとしました。
当然ながらハルツームのさまざまな方面から盲学校までこなくちゃならんので、送り向かいをこちらで負担するようにした。実は、ミクロバスやタクシーの費用がプロジェクトの全体費用の半分近くまでした。
でも講習会は学期中に開催することになったので夕方4時から6時までの間としました。
子どもたちが相当つかれるし、ひとりでバスにのってこれないので、やはり、送り向かいしなければ子どもたちがこないでしょうっておもいました。

講習会の宣伝は新聞4社ぐらいでやりました。
結果として30名が登録した。
よっしゃ予定人数を超えたかとおもってうれしい悩みのようにおもったが、
いざ講習会を始めようとするとみんなの都合があわなかったりした。
最初は、やっぱりみんなこないとだめっておもったが、
はじめないと絶対あつまらないだろっておもってはじめたところ7名のみきました。

しかし、日がたつごとに人数が増える。
1週間で(週3回の開催)人数は10名となりました。
それよりもたいへんうれしい誤算がありました。
「消極的だろう」っておもった保護者が積極的に毎回子どもたちと一緒に講習会にくるのです。
プロジェクトで教師スタッフを仕切るベテランのファルーグ先生によると「目標の24名に達しなくても、親が一緒に学べば、子どものサポートしたり、暇なときにノートを書いてあげたり、教育を受けた親の場合は宿題を見てあげたり、将来親同士のネットワークを作ることによって、子どもの持続的学習環境を確立できるよ」って、登録した子どもたちが全員これないことでかたを落としていた私を励ましてくれました。
そのとおりだなぁっておもいました。


プロジェクトの調整をしてくれている強度弱視の弟ハーティムは、親と子どもたちに対するプロジェクトの説明会の際、ハルツーム大学で講師をしていて、昔全国高校生卒業試験で3位とすばらしい成績を残したナウラニー氏を読んで、話をしてもらった。
彼の話を聞いて、親がすごく喜んで、「わが子にだってできるわ」っていわんばかりに、自信をもってもらえたそうです。


やはり、親がなんの情報もなく、目が見えなくなったわが子に対してどのようなサポートができるか、わからぬまま悩むことが多いそうです。
そこで、今回のプロジェクトを通じて、まず、自分の子以外にたくさんの視覚障害をもった子どもたちがいること、工夫すれば、子どもたちが勉強においていかれなくてすむこと、親自身がさまざまな情報をゲットすることによって、わが子の諸権利を守れることなど、今回の講習会で期待できる大きな成果なんじゃないかなっておもいます。


今回の講習会で、ファルーグ先生の指示と指導を受けながら、子どもに点字を教えている視覚障害の大学卒業生と在学生の3名が、今後、ハルツーム州の各地、将来的に、ハルツーム以外の地方に出向き、多くの子どもたちに展示を教えていけるよう、がんばっていきたいなっておもいます。

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…なんだぁ。

きっと親の理解やサポート体制が足りないことがネックになる、
だから教室まできちんと車で送迎しなきゃ、

そう思ってたけれど、喜んでもらえたんだ。




これは嬉しい誤算で、すごく心強いなと思ったのでした。
お父さんお母さんの喜び具合を想像して、
なんだかじんわり泣けてしまいました。笑






これからプロジェクトを続けている間も、
きっと色々な悩みを抱えた親や子ども、先生に出会っていくのだと思う。


でもこうやって、
「できる!」という自信を共有できたときのよろこびは、
どんな問題だってどんな相手だって、最後には皆で味わいたいな。