昭和残侠伝
健さんの映画で泣く特技がある。
いや、正確にいうと、仕事や人間関係などで追い詰められると
泣いてストレスとプレッシャーを和らげるのだ。
しかし、高倉健さんの映画なら、何でも泣ける訳ではない。
網走番外地シリーズでは、泣けない。
なんといっても、一番クゥ~~ッとくるのが、昭和残侠伝シリーズだ。
マキノ雅弘監督の日本侠客伝の流れを受け、
1965年だったと思うけど、佐伯清監督で始まったシリーズだ。
7本だったか、このシリーズがあり、マキノ雅弘監督のものも3本くらいあったと思う。
この中で、健さんは、花田秀次郎という役がほとんど。
そして、反目の役だが、最後に健さんと一緒に
天津敏扮する悪い奴を、ぶった斬りに行くのが池部良。
この池部良の役名は、風間重吉っあん。
天津敏さんが、そこまでやらなくても・・・と思うくらい悪事の数々
健さんの堪忍袋の緒が切れて、白鞘の長ドスをもって、
着流しで、天津敏の組に向かう。
そう!ここで♪唐獅子牡丹♪の曲が流れる・・・・。
♪ 白を黒だと言わせることも 所詮畳じゃ死ねないことも
百も承知のヤクザな稼業 なんで今更 悔いは無い
ろくでなしよと夜風が笑う 親に貰った大事な肌を・・・・・・・♪
そして、唄が少しフェードアウト気味になったところで、
橋の袂か、曲がり角あたりに、池部良さん扮する風間重吉が
ぬ~っと現れ「ご一緒、願います・・・」と台詞がオーバーラップして来る。
(ここで、もう・・・・涙が・・・)
「風間さん。そいつはいけねえ。
あんた、探しに探したお豊さんに会ったばかりじゃあござんせんか。
病の床のそばにいるのが何よりもの名薬」
「秀次郎さん、お言葉はありがてえが、お豊は夕べ死にやした。
三途の川とやらで、あっしの来るのを待つとりやす。
このまま置いて行かれちゃあ、一宿一飯の仁義に悖(もと)り、
馬鹿な男と笑われやす。」
(ここで、もう嗚咽が声になってでそうです。)
嗚呼、花風コンビは、今日も行く。
若いころは、池袋の文芸座地下という映画館へ健さんを見に行ってたけど
今みたいに、泣いてた記憶がない・・・・・・・。
えっ!? と・年で・・・涙もろくなったんたんだろうか・・・・?
はい。シリーズ全編、DVDで持っとります。
馬鹿な男でごぜーやす。
