2011年8月15日午前8時
甲子園の一塁内野席から
アルプススタンドは
新湊の青い海の色に染まった。

相手との実力差は歴然。

しかし、選手はもちろん
新湊大応援団は勝利を疑わなかった。

応援に駆け付けた人々は
我が子、孫、友人を応援するかのように、
ありったけの力で声援を送り、
メガホンを打ち鳴らす。

1点2点
点差が開く。

点差は気にもならない。

いつもの粘り強さで必ず逆転するはず。

声はかれ、打ち鳴らす手が赤く染まろうとも
応援は緩めない。

5回表
1点を返すと
今日も何かが起こるぞと
一気に沸き上がる応援団

しかし、
8回裏
東洋大姫路一挙9点

「もう、無理だろ」
声には出すが、心の中では何かが起こると信じている。

9回表
応援の手を緩めるどころか、ありったけの力で声援を送りメガホンを打ち鳴らす。
80歳になろうかという年寄りも立ち上がり声援を送る。
勝利を信じて。


結果は敗北

でも、誰も選手を責めたりはしない。

思うのは、
負けたのは俺達の声援が足りなかったせいだと。
選手達には、甲子園に連れてきてくれてありがとう。本当にありがとう。
あるのは感謝の言葉だけだ。

仲間を思い助け合い、諦めない新湊の心は次世代にも着実に受け継がれた。

また、いつか甲子園が新湊ブルーに染まるだろう。