震災に学んだ報道の原点 小郷知子!
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■NHKニュース7 総合テレビ、毎週午後7時
入局10年目。「NHKニュース7」の週末の“顔”に抜擢(ばってき)された。女性の総合司会は森田美由紀アナウンサー以来、12年ぶりだ。
「うれしい半面、不安も強いですが、やるしかないと思っています。先輩方が築いてきたものを壊さないよう、精いっぱいやっていきたい」
東日本大震災の報道など、飛び込んでくるニュースに柔軟かつ冷静に対応する能力。その基礎を支えるのは、これまでの「経験」だ。
駆け出し時代を過ごした宮崎放送局では、今だから笑える失敗も多かった。準備不足で質問が出ず、取材先からフォローされたり、「ラジオニュースを予定より1分早く読み終えてしまい、気象情報などを動揺しながら伝えたり…」。
福岡放送局時代には、震度6弱を記録した福岡県西方沖地震に遭遇。被災地で取材に奔走した。変わり果てたわが家を目にし、涙を流す被災者-。「マイクを向けるのがつらくて。こういう時に話を聞かれたくないだろうな、申し訳ないな、そんな気持ちを抱きながら、話を聞かせてもらうと、伝えたいことを持っていらっしゃる方もいた」。インタビューは東日本大震災前に行われたが、伝達者としての“原点”を再認識させられた経験を、こう振り返った。
学生時代、松平定知アナに憧れ、テレビ越しでも「私自身に話しかけてくれているかのような」語り口が好きだった。ニュースを伝えるのに大切なのは正確さだが、「ロボットのようではなく、人としての喜怒哀楽の感情を乗せてお伝えできたら」。今も昔も目指しているのは、「温かみのあるニュース」だ。
モットーは、のんびり楽しく。緊迫する報道現場に身を置くが、私生活では、実家で飼い始めたトイプードルに会うのが楽しみという。ほんわりとした癒やし系の雰囲気が漂う。
心強い“応援団”もいる。「両親は私の出る番組を全部録画していて、言葉遣いやうなずき一つにも、気になるところがあれば指摘してきます。母は、私の座り方や髪形なども…。ほめられたことは一度もないかもしれません(笑)」
屈託のない笑顔も魅力だ。
〈こごう・ともこ〉昭和53年、東京都出身。早稲田大卒業後、平成14年にNHK入局。宮崎放送局、福岡放送局を経て、17年から東京アナウンス室。21年から「NHKニュース7」で月~金曜日のニュースリーダー。4月から「NHKニュース7」で週末のメーンキャスターを担当している ……。 (産経新聞より)
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