くまモンを見送った後、列車の旅が再び始まった。
津軽線でさらに北を目指す。
21年ぶり2回目と甲子園の出場校のような訪問になる。
前回は8月の終わりに来た。
風邪が治りきってない中の旅で、曇り空の下の陸奥湾は吠えていた。
とんでもない所まで来てしまった。怯えながら海を眺めていたことを思い出した。
家が豪雪地帯の形になっている。北海道のと同じだ。
昨日は同じ青森でも太平洋側を通ってきた。
寒冷地仕様ではあるものの、積雪地向けの作りではなかった。
同じ県内でも気候が違うことを感じさせてくれる。
今日は晴れている。前回よりも青森の海は穏やかな顔をしている。
海にぐっと近づき、乗務員が交代する蟹田に着く。
津軽海峡でJRの境界が変わるためだ。
あまり来られないところなので途中下車する。
蟹が付くので、カニと関係してるのかなと思わせられたが、
町並みからは感じられなかった。
浜の方へと足を向けてみる。近づいてみると白波が立っていた。
湾ではあるけど、津軽海峡が近いので潮の流れが速いのかもしれない。
駅へ戻り、三厩行きのディーゼルカーに乗り込む。
一両だけなのがわびしい。北の地を目指すわびしさが迫って来る。
津軽海峡線を右に見送り、満開のソバ畑が目に入って来ると山の気配が強くなってきた。
エンジンをうならせながら峠越えに挑む。
サケやマスが上って来そうな小川を見やり、巨大なフキと並走し、
トンネルに入り、ようやく下って平らな所に出ると津軽二股である。
さっき別れたはずの津軽海峡線がまた現れる。
あちらにも駅があるのだが、津軽今別と別の駅名である。
津軽今別は青森にありながらJR北海道に所属するので、
あえて異なる名前にされてるのだ。
新幹線建設工事が行われている。
海峡トンネルが不通になったときに停泊できるよう、
拡張工事も同時に進行している。
とことこと下り、再び海が見えてくると三厩に着いた。
町はずれに駅がある。龍飛崎行きのバスが目の前に停まっている。
乗客のほとんどはそれに乗り込み、駅はあっという間に静かになった。