日本列島単車放浪記 -3ページ目

閉ざされた門

【2008年5月8日】
目覚めは、鳴門大橋の袂のパーキングエリア。
テントを撤収し、愛犬みなみの散歩を済ませ
缶コーヒーとくわえ煙草で地図を開く
これが毎朝の儀式だ。
鳴門大橋さえ渡れば、もう高速道路に用は無い。
国道28号線に下り、淡路島を縦断すべく北へ走ると、道はやがて海岸沿いへと続く。
「なんや、帰って来たんかい?」
右手に広がる大阪湾が語りかけてくる様だ。

淡路島と明石を結ぶ連絡船のハッチが開き
僕は、再び本州の土を踏んだ。
旅の途中だという事を忘れてしまいそうな、見慣れた風景、走り慣れた道、実家へと続く道…

この時、僕中には一抹の不安が有った。
我が家は、動物OKの家ではない。
僕が犬を連れているという事を、母は未だ知らないのである。予想は的中し、母は憤怒。
およそ半年ぶりの実家で、よもや門前払いを喰らうとまでは思っていなかった。

寝袋を敷き、やっとの思いで床に就いた。
今夜のお宿は、弟の軽自動車の車内である。