『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』 | ★AMI-go☆around★

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』


2001年のアメリカ映画。


もともと1998年初演の

オフ・ブロードウェイのロックミュージカルだったのを

映画化したものらしい。

実際ミュージカルを観てないからナントモ言えないけど

映画の方は、ミュージカル ミュージカルしてないと思った。

ジャケットがケバケバしくって

一体どんな映画なのかと思いきや

確かに 目や耳に飛び込んでくるものは 刺激的で楽しい☆

だけどストーリー的には最初から最後まで けっこう報われない話だった。


サウンドも詞もすごくロックでパンクで。

特に詞がヘドウィグの世界すぎるけど 共感できるとこもあるし 

叫んでスッキリした~って思える。

でも聴いた後には何か残る。

絶望と渇望が溢れる 深い詞だと思った


こうゆう曲、好きなんだなーわたし。

自分でもよく 取留めもないことを考えて

何で??とか悩んだりするけど

そうゆうのが無ければ 人間はもっと楽に生きられるんだろうなあ。


観終わってから 

二日くらい この映画を思い出しては考えてた。


見た目の派手さと違って 深い映画に出会ったなぁと言った感じ。

この映画にはヘドウィグ的なファンタジー付きで表現されてる部分もある。

だから感じることはもちろん

内容の理解も観る者に委ねる部分が多い映画だと思う。


多分ヘドウィグにとって 性別なんて関係ないんだろう。

愛をくれる人に出会えて その人がたまたま男だったから 

それを失わないために 性転換を決めた。


それなのに

結局アメリカに渡ってから ヘドウィグは男に捨てられちゃって

その後、憧れのロックシンガーになったけど 鳴かず飛ばず。

そんな時に出会った少年を ロックシンガーに育て 

愛を注ぐも結局最後は受け入れてもらえず

少年はヘドウィグの曲で売れちゃって 曲の持ち逃げ状態。

そして現在のバンドメンバーでもある 男の姿をした女の人と

結婚して今に至るけど…


ヘドウィグは本当に女になりたくて

女になったのかなぁ。

実際の同性愛や性同一性障害の人の心を知る術もないし

その中でも色んな心を持った人が居るだろうから なんとも言い難いけど

ヘドウィグについても 周りの人物に対しても

分かんないなぁと思う部分があった。


これからヘドウィグは女として生きるのか 男としていきるのか??


人間て複雑だなぁ…。



映画のHPもまだ生きてた!コチラ


そうそう、監督・演出・主演てすごいな…。

そういえば ロックミュージカルとは言え、バンド自体がオンステージしてる

ミュージカルって観てみたい!