ハマのメリーさん      パート2
前方を歩いて来る白い鍔広の帽子に白いウェディングドレスの
様なフリルのはいったロングのワンピースそして白いバックに
シューズの女性に気付いた 伊勢佐木町の町並みに溶け込む
ように似合っていた  だれも振り返る様子もなく歩き方も
整然としている 内心(何をしている人かしら)と思った
行き付けの老舗の古老を訪ねて聞くと 彼女は戦後 伊勢佐木町
界隈の街娼で主に米兵が相手だった言う  おとなしくて
振る舞いも品が良い人であった  その当時は女が一人で生きて
ゆくには仕方のないことであったという 一生で一番輝いて
いる青春時代を此のようにすごされた人達が何十万といた
そうです  彼女たちも戦争の犠牲者なのですその頃は大方の
ひとが風呂やさんへ行き入浴してゐましたが彼女達の入浴を嫌う
風呂屋さんもあり どれほど世の中を狭く生きてゐたのか
計り知れないと思う  戦後の流行歌に   こんな女に誰がした  
という歌が流行ったそうです   翌日  職場で白ずくめの女
の人が話題になりあの人はメリケンローズと呼ばれてゐたそうです
自分のことは出身地も家族は勿論  経歴も語る事なく知る人も
ゐなかったようです 一時は浮浪者のような生活をしていたようです
何時の頃から白一色の服装を身に纏うようになったのか定かではない
が なぜ 白の服装なのか? それから後 デパートのエスカレータ
に隣あわせに乗っていた 顔は花嫁さんのように白塗りで白い帽子
に白いフリルのドレスが違和感もなく不思議となじんでゐる 噂の
謎の人と思ってもじろじろ見ることはできなかった (私の人生どう
思う?答えてください)と 彼女が私に答えを求めているように思えた
(好きで娼婦をやっているわけではない仕方がないのです) ドレスの
背中がそう叫んでいるようでした          つづく     



前方を歩いて来る白い鍔広の帽子に白いウェディングドレスの
様なフリルのはいったロングのワンピースそして白いバックに
シューズの女性に気付いた 伊勢佐木町の町並みに溶け込む
ように似合っていた  だれも振り返る様子もなく歩き方も
整然としている 内心(何をしている人かしら)と思った
行き付けの老舗の古老を訪ねて聞くと 彼女は戦後 伊勢佐木町
界隈の街娼で主に米兵が相手だった言う  おとなしくて
振る舞いも品が良い人であった  その当時は女が一人で生きて
ゆくには仕方のないことであったという 一生で一番輝いて
いる青春時代を此のようにすごされた人達が何十万といた
そうです  彼女たちも戦争の犠牲者なのですその頃は大方の
ひとが風呂やさんへ行き入浴してゐましたが彼女達の入浴を嫌う
風呂屋さんもあり どれほど世の中を狭く生きてゐたのか
計り知れないと思う  戦後の流行歌に   こんな女に誰がした  
という歌が流行ったそうです   翌日  職場で白ずくめの女
の人が話題になりあの人はメリケンローズと呼ばれてゐたそうです
自分のことは出身地も家族は勿論  経歴も語る事なく知る人も
ゐなかったようです 一時は浮浪者のような生活をしていたようです
何時の頃から白一色の服装を身に纏うようになったのか定かではない
が なぜ 白の服装なのか? それから後 デパートのエスカレータ
に隣あわせに乗っていた 顔は花嫁さんのように白塗りで白い帽子
に白いフリルのドレスが違和感もなく不思議となじんでゐる 噂の
謎の人と思ってもじろじろ見ることはできなかった (私の人生どう
思う?答えてください)と 彼女が私に答えを求めているように思えた
(好きで娼婦をやっているわけではない仕方がないのです) ドレスの
背中がそう叫んでいるようでした          つづく