人生でこれほど手をこまめに洗ったことがあるであろうか。
というくらいに手を洗っている。ノロウイルス予防ってやつである。
手のひら、手の甲、指先から爪にかけても万全である。
外出先でもなるたけドアノブには触れないようにし
電車ではつりかわには触れず、足だけのふんばりで体をささえている。
さらに咳こむ人がいれば、車両をかえる。完璧である。
この際、友人を多少失っても、世間から冷たい目でみられても関係ない。
うう、私は私が一番大切なのだ。そうさ、私はナルなのさ。

短歌。
薄ら氷の縁と思ふ征きしままの伯父の二十歳の遺影

解釈
ほとんど、面識もなく、ただ遺影だけの縁でした。
きりっとした表情で、こちらを見つめる一枚の写真。
伯父、二十歳の出征の時の写真。
写真をみつめるだけの薄氷の縁でした。
出征から、二度と還ってくることもなかったけれど。