少し遅れて行ってしまったけど
タイミングは良かったらしい
笑顔で「こんばんは」と言ってあなたは「こんばんは」と笑顔で返してくれて
「雨降ってるよね?」と聞いてきた
「今止んでますよ!さっきはすごく降ってましたけど」
「星が今度は見えるといいね、どこか行きたいところはある?」
私はあなたを独り占めできればなんでもいから
「ちょっと遠いけど〇〇行こっか」と言ったあなたに大賛成
そして2回目の車はそんな久しぶりな感じでもなく
あなたの娘さんが選んだデザインの車
素敵だな
メイクもちゃんとして、可愛いかな?
あなたは私の進路について聞いてくれて共感してくれて心配してくれて褒めてくれる
後少ししか居れないから、あなたとの思い出を少しでも多く作りたかった
人気者のあなたは私が居なくなってもいつも通りの生活があるのが許せない
少しは落ち込んで欲しいな
懐かしく思って心から寂しくなってよ
ドライブ中に私は「好きなタイプなんですか?」と聞いてみた
そしたら「どうして??!」と心底驚いていたね
そりゃあ あなたのことのことを知りたいからだけだけど
あなたは少し困った顔しながら「僕はみんなの成長を見守るだけだ」と言って
私は突き放されたような気持ちになった
あなたは成長しないの 私と一緒にいてさ 心を寄り添わせながらさ
生活しようよ
別にいいんだけどさ
星が見える場所について 空を見上げたけど今回も星は見えない
「冬だったら綺麗なんだけどね」と言った
「カップルはこういうところで愛を語るんだよ」と笑いながらあなたが言ったのを
思い出して
「愛って何を語るんですか?」と聞いたら「面白いね」と目尻に皺を寄せて言って
「まだ〇〇には早いかな」と言った
私そんな純粋じゃないよ
いろんなこと知ってるますけど
でも言っていいのかわからなくて言えなかった
言ったら失望させるかなって
そして家まで送ってくれて「おやすみなさい」と言ってさ
もうその時には自分があなたのことを好きなのかわからなくなってた
なぜかって あなたが恋愛する気もないまま 迫る勇気も私は持ってないから
迫ってもあなたは困るだけでしょう?
そんなことしたくないよ
叶わぬ恋として鍵をかけよう
少し寂しいけどでも大丈夫
あと一年後に会った時は言えるはず
「悪い人ですね」って
ちょっと顔を歪ませながら
そして力いっぱい抱きしめたい