ドアを開けた瞬間に流れ込む空気は
「外出るの?」「暑いよー」と伝えてくるみたいだ
でも私はバイトに行かなきゃいけないんです
そんな言葉は聞こえているけどシカトしてバイトに向かうよ
自転車を漕いで汗が額に浮いてくる
メイクが崩れるかもとか思っている余裕はない
あっついんだから
脳がとろけそうだよ
脳汁が出ているんじゃない?
目玉が流れ出そうだ
日差しが強すぎて裸になったほうが暑い気がする
全然可愛くないね
空あっおいよ
ずっと見ていたら空の一部になりそうだ
空に溶け込んだら体の細胞細胞が柔らかくなって
少しずつ解けていって 雨となって誰かの肌に溶け込みたい
私の細胞が他人の細胞となり生きていく
気持ち悪い文章書いてごめんね
そんな夏です
あまりにも暑くてあっという間だよ
別に夏特にしたいことなんてないんです
あの火は私を焼き殺す
炙って誰かが美味しく頂いてしまう
メランコリックなのかセンチメンタルなのかノスタルジックなのか
私の夏は一生訪れない