食品安全委員会は、有機フッ素化合物PFAS(Per- and Polyfluoroalkyl substances)の食品健康影響評価を行うため、2023年2月にPFASワーキンググループを設置し、PFASのうちPFOS※1、PFOA※2及びPFHxS※3を中心に、調査審議を行ってきました。

※1 PFOS(Perfluorooctane sulfonate):パーフルオロオクタンスルホン酸

※2 PFOA(Perfluorooctanoic acid):パーフルオロオクタン酸

※3 PFHxS(Perfluorohexane sulfonate):パーフルオロヘキサンスルホン酸

 

ワーキンググループでの9回の会合にわたる調査審議、また、パブリックコメントで国民の皆様から寄せられた意見・情報も考慮し、6月25日に開催した第944回食品安全委員会において健康影響に関する評価書をとりまとめました。

 

今般、食品健康影響評価を速やかに実施するため、国際機関や各国政府機関等の評価に用いられた科学的知見及び評価結果と、調査事業により収集した文献を、1つ1つ丁寧に専門家が精査・確認しました。

 

その結果、現時点で得ることのできたデータ及び科学的知見に基づき、PFOS 及び PFOA の 耐用一日摂取量(TDI) として以下のとおり設定することが妥当と判断しました。

PFOS 20 ng/kg 体重/日)

PFOA 20 ng/kg 体重/日

なお、PFHxS については、評価を行う十分な知見は得られていないことから、現時点では指標値の算出は困難であると判断しました。

 

今回の評価書の公表に併せて、ウェブページ「有機フッ素化合物(PFAS)」の評価に関する情報」を更新し、今回の評価の審議の経緯、評価書のほか、評価書の概要を解説するQ&Aや説明資料、、評価書案に寄せられた意見・情報に対する回答等を掲載しました。ぜひご覧ください。

 

「有機フッ素化合物(PFAS)」の評価に関する情報

https://www.fsc.go.jp/osirase/pfas_health_assessment.html

 

 

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