カフェインは、コーヒーやお茶などに含まれる成分です。食品添加物の苦味料として使われることもあり、エナジードリンクなどにも含まれています。適量のカフェインは頭をすっきりさせ、眠気覚ましの効果があります。
しかし、カフェインを過剰摂取すると、急性作用として、めまいや心拍数増加、下痢や吐き気などが発生する場合があります。また、長期間に毎日摂っている方が中断した際に、頭痛や疲労感などの症状を起こす場合があります。
特に、こどもは、大人よりカフェインに対する影響が出やすいと考えられていますが、カフェインに対する感受性は個人差が大きく、どれぐらいまで摂ってもよいかと言う基準は、日本、海外ともにありません。
健康被害を予防するために、こんな点に注意しましょう。
●エナジードリンクなど、カフェインを多く含む清涼飲料水の摂り過ぎに注意しましょう
→自分がよく飲む飲み物の成分表示をみて、どのぐらいカフェインを摂っているかを確認しましょう。
●エナジードリンクなどのカフェインを多く含む清涼飲料水と、お酒を同時摂取しないようにしましょう
→カフェインの覚醒作用は、アルコールの酔いを覆い隠してしまうため、一緒に摂ると酔いに気づかず、結果としてお酒を飲みすぎてしまいます。
●カフェインを含む医薬品を服用する場合は、カフェインを多く含む清涼飲料水を同時に摂取しないようにしましょう。
→カフェインが含まれる医薬品については、その医薬品の添付文書等の成分にカフェインの記載があります。服用する際は、よく読み記載の用法・用量を守り服用してください。
食品安全委員会では食品中のカフェインについて、国内外の情報を科学的知見に基づきまとめたファクトシートを公開しています。また、関係府省や団体でも国内外の注意喚起の情報をまとめていますので、参考にしてください。
【参考】
食品安全委員会「食品中のカフェイン」
https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf
消費者庁「食品に含まれるカフェインの過剰摂取について」
厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html
全国清涼飲料連合会「カフェインを多く添加した清涼飲料水(いわゆるエナジードリンクを含む)の表示に関するガイドライン」
https://www.j-sda.or.jp/guideline/regulations_and_guidelines/caffeine-guideline.php