食品安全委員会は2月28日、滋賀県とともに食品衛生監視員研修会を共催し、県や大津市の食品衛生監視員を対象に、食品安全に関するリスクコミュニケーションについての意見交換会を開催しました。
まず、滋賀県食品衛生監視員協議会より、県内のリスクコミュニケーション活動の現状について報告がありました。テーマの選定方法や効果的な周知方法、人材育成などについての現状や、市民に関心をもってもらうには何が必要かなどの悩みが共有されました。
その後、食品安全委員会の松永委員(リスクコミュニケーション担当)より「資料、アイデアを活用!リスクコミュニケーション」と題し、情報提供を行いました。2015年に食品安全委員会がまとめた「食品の安全に関するリスクコミュニケーションのあり方について」などを基に、リスコミの定義、そのあり方、市民のリスク認知の傾向や、食安委等が公開している資料を用いた意見交換会用資料作成のシミュレーションを通じ、行政からの情報を市民に”自分事”と感じてもらうポイントについて、情報提供しました。
後半は座談形式の意見交換会を行いました。県からは、主に食に関わる高校生や大学生向けに食中毒などをテーマとする授業や実習を例年行っていることなどが紹介され、食安委からは、既にしっかりリスコミを行っているという自信を持ち、引き続きこうした活動にご尽力いただきたい旨コメントしました。また、新たなテーマの選定にあたっての留意点、効果的な周知方法、食の安全に対する関心の低い方へのアプローチ、限られた人員の中で効率的なリスコミ活動を行うための工夫などについて意見交換しました。

食品安全委員会は、地方公共団体、学校、団体等に対し、食の安全に関するセミナー・講座等の講師派遣、共催でのリスクコミュニケーションなどを行っています。
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食品安全委員会の活動に関する御意見・御感想など
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