ノロウイルスを原因とする食中毒は冬に多く発生しています。最近、イベントで出された弁当や施設内で提供された食品が原因とみられる感染性胃腸炎の事例が数多く報告されています。これは、食材を扱った人がノロウイルスに感染しており、調理や配膳の過程などでウイルスを広げてしまったことが原因である可能性があります。

 

ノロウイルスはヒトの腸の中で増殖し、下痢、おう吐、吐き気、腹痛などの症状を引き起こします。そして排便やおう吐の際に大量のウイルスを排出します。その排出されたウイルスが食品に付着し、それを食べることによって感染が拡大します。つまり、ウイルスを広げないためには、ノロウイルスに感染した人が食品に接触しないことが重要なのです。食中毒対策の基本の1つである「つけない」のために、体調不良や、おう吐、下痢などの症状がある方は食材を扱わないようにしましょう。また、ノロウイルスに感染した人は症状が治まった後も1か月余り糞便などを通じてウイルスを排出し続けていることがありますので、食材を扱うことに復帰するための時期にも注意が必要です。

 

さらに、体調不良の方が使ったトイレ、触れたドアノブ、おう吐した場所などにノロウイルスが付着していることもあります。そのような場所を触れることによって手や服にウイルスが付着して感染を広げることもあります。対策としては感染者が触れた場所をしっかりと消毒することが必要です。そして、手についたウイルスを除去するためにはしっかりした手洗いが大切です。食材を扱う前に、今一度正しい手洗いを確認しましょう。食品安全委員会のWebサイトではこれらのノロウイルス対策の情報を提供していますので、是非ご活用ください。

 

キッズボックス:ノロウイルス予防の基本は「手を洗う」ことです。

https://www.fsc.go.jp/kids-box/index.data/201911_2kidsbox.pdf

 

ノロウイルスの消毒方法

https://www.fsc.go.jp/sonota/dokukesi-norovirus.html

 

食品安全委員会:ノロウイルスによる食中毒にご注意ください

https://www.fsc.go.jp/sonota/e1_norovirus.html

 

食品安全委員会:ノロウイルスのリスクプロファイル

https://www.fsc.go.jp/risk_profile/index.data/181120NorovirusRiskprofile.pdf

 

食品安全委員会:キッズボックス(ノロウイルス食中毒を防ごう)

https://www.fsc.go.jp/kids-box/index.data/202211_kidsbox.pdf

 

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