食品安全委員会は、乳児への哺乳で特に注意すべき点について、「粉ミルクは無菌とは限りません。飲む直前に70℃以上のお湯で調乳し、人肌に冷ましてから速やかに消費しましょう〔細菌(クロノバクター・サカザキについて)〕」のQ&Aをウェブサイトで公開しました。

https://www.fsc.go.jp/foodsafetyinfo_map/c_sakazaki_FAQ.html

 

「クロノバクター・サカザキ」に乳児(特に1歳未満)が感染すると敗血症や壊死性腸炎を引き起こしたり、未熟児や免疫不全児は亡くなったりする可能性がある食中毒菌です。海外では感染した乳児の死亡事例も報告されています。Q&Aでは、クロノバクター・サカザキの特徴や、人の健康への影響をはじめ、粉ミルクを乳児に与えるときに家庭でできる対策として、飲む直前に70℃以上のお湯で調乳し、人肌に冷ましてから速やかに消費すること等について解説しています。

 

大切な赤ちゃんにあげる粉ミルクのこと、とても気をつかいますよね。粉ミルクを調乳する際は、なぜ熱いお湯で作る必要があるのか、なぜすぐに消費しなければならないのか、すぐに消費とはどれくらいまでならいいのかなど、理由を知ったうえで、抑えるべきポイントは抑えて、赤ちゃんとともに健やかにお過ごしいただければ幸いです。

 

・食品安全委員会:平成 21 年度食品安全確保総合調査 「食品により媒介される感染症等に関する文献調査報告書」9エンテロバクター・サカザキ

https://www.fsc.go.jp/sonota/hazard/H21_9.pdf          

・厚生労働省:乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/070604-1.html

・厚生労働省:育児用調製粉乳中のEnterobacter sakazakiiに関するQ&A(仮訳)

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/050615-1.html