■第899回 食品安全委員会

日付:令和5年5月23日(火)
 

議題

 

(1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に係るリスク管理機関からの説明について

・動物用医薬品1品目(農林水産省から説明)

マルボフロキサシンを有効成分とする牛及び豚の注射剤(マルボシル2%、同10%)

(2)食品安全モニターからの随時報告について(令和4年4月~令和5年3月分)

(3)その他

 

審議の内容

 

(1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に係るリスク管理機関からの説明

 

マルボフロキサシンを有効成分とする牛及び豚の注射剤(マルボシル2%、同10%)については、過去に評価を行ったことがあります(2007年8月9日、2010年3月25日(薬剤耐性菌))に答申)。企業から再審査の申請があったことから、本年5月17日付けで農林水産大臣から食品健康影響評価の要請があり、今回説明を受けました。

 

農林水産省からの説明及び提出された資料を確認した結果、

・本製剤については、新たに安全性について懸念されるような知見は認められず、安全性の評価の観点から見て、既存の評価結果に影響を及ぼす可能性があるとは認められないこと、

・本動物用医薬品については、今回新たに提出されたJVARM (動物由来薬剤耐性菌モニタリング)の耐性率及び販売量のデータから、既存の評価結果に影響を及ぼす可能性があると認められないこと

から、専門調査会及びワーキンググループによる調査審議を経ることなく、今後委員会において審議を行うこととしました。

 

(2)食品安全モニターからの随時報告について(令和4年4月~令和5年3月分)

 

食品安全委員会では、食品安全モニターから日頃の生活で気づいた食品安全に関する課題や問題点について、随時提案や報告を受け付けています。

今回、2022年4月から2023年3月までの間に38件の報告が寄せられたことを紹介するとともに、このうち10件については、これまでにない新たな内容であること等、重要と考えられるものとして関係省庁に回答を求めたことについて、合わせて報告しました。

 

当日の会合資料は下記をご参照ください。後日、議事録も公開します。

https://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20230523fsc