■第874回 食品安全委員会

日付:令和4年10月4日(火)
 

議題

 

(1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関するリスク管理機関からの説明について

・農薬3品目(農林水産省から説明)

チオベンカルブ

チフルザミド

ブタクロール

・遺伝子組換え食品等2品目(厚生労働省から説明)

JPAo009株を利用して生産されたグルコースオキシダーゼ

JPAo010株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼ

(2)令和3年度終了食品健康影響評価技術研究課題の事後評価結果(案)について

(3)令和4年度食品健康影響評価技術研究の二次公募における採択課題(案)について

(4)その他

 

審議の内容

 

(1)リスク管理機関からの説明

 

チオベンカルブ、チフルザミド、ブタクロールの農薬3品目については、農薬取締法第8条第4項に基づき行われる農薬の再評価に関して、2022年9月28日付けで農林水産大臣から食品健康影響評価の要請がありました。

今回は、農薬の再評価に関する初めての評価要請に当たるので、農林水産省から再評価制度の概要と合わせて、説明を受けました。食品安全委員会として、申請者以外による公表文献報告書も含め、最新の科学的な知見に照らして改めて評価を行うことを確認し、これら3品目について、今後、農薬第一専門調査会で調査・審議を行うこととしました。

 

遺伝子組換え食品2品目については、2022年9月27日付けで厚生労働省から食品健康影響評価の要請があり、説明を受けました。

JPAo009株を利用して生産されたグルコースオキシダーゼは、Aspergillus oryzae  IFO4177株を宿主とし、Aspergillus niger  BO-1株由来のグルコースオキシダーゼ遺伝子の導入等を行ったJPAo009株を利用して生産されたグルコースオキシダーゼです。

本品目は、パンの製造工程改善及び品質の向上を目的に利用されるものであり、用途及び使用形態については既存のグルコースオキシダーゼと相違がないとのことです。海外では、すでにフランス、カナダで承認を受けています。

 

JPAo010株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼは、Aspergillus oryzae   IFO4177株を宿主とし、Thermothelomyces thermophilus CBS117.65株由来のポリフェノールオキシダーゼ遺伝子の導入等を行ったJPAo010株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼです。

本品目は、食品中の植物由来成分の酸化を目的としてガム等に添加されるものであり、用途及び使用形態については既存のグルコースオキシダーゼと相違がないとのことです。

 

以上2品目については、今後遺伝子組換え食品等専門調査会で調査・審議を行うこととしました。

 

(2)令和3年度終了食品健康影響評価技術研究課題の事後評価結果について

 

令和3年度に終了した食品健康影響評価技術研究10課題について、研究・調査企画会議事後評価部会から事後評価結果の報告がありました。

 

(3)令和4年度食品健康影響評価技術研究の二次公募における採択課題(案)について

 

令和4年度の食品健康影響評価技術研究の二次公募に応募のあった研究テーマについて、研究・調査企画会議事前・中間評価部会から報告のあった二課題を採択することとしました。

 

(4)その他

 

〇「企業申請品目に係る食品健康影響評価の標準処理期間について(案)」

 

農薬の再評価対象品目と企業申請品目が重複した場合を想定して、表記食品安全委員会決定を事務局案の通り改正することとしました。

 

当日の会合資料は下記をご参照ください。後日、議事録も公開します。

http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20221004fsc