食品安全委員会は、食品健康影響評価に係る情報収集のために「食品安全確保総合調査」を実施しています。

下記の2課題について新たに公募を開始しました。
(1)「食品添加物のばく露評価に関する情報収集調査」
(2)「食品添加物の海外の評価結果等に関する情報収集及び調査」

(1)は、添加物のばく露評価に資する最新の知見の整理・分析を行う調査です。
添加物のハザード(危害要因)としては、①評価対象である添加物そのものに加え、②添加物の分解物、③混在する不純物及び④ヒトで特徴的に生じる代謝物が考えられます。この①~④は、評価対象である添加物を使用していない食品においても、バックグラウンドとしてもともと含まれることがあります。
食品安全委員会は、添加物のリスク評価のための「添加物に関する食品健康影響評価指針」を決定していますが、上記バックグラウンドとしての①~④、あるいは体内で代謝され生じる物質のばく露評価については、その情報源を含め記載がありません。そのため、これらについての知見の整理・分析を行います。

(2)は、指定添加物に関する海外情報を収集し、整理・分析を行う調査です。
食品衛生法に基づき厚生労働大臣が指定した指定添加物については、使用できる食品や使用量の最大限度等が使用基準として定められています。指定添加物は、FAO/WHO食品添加物専門家会議(JECFA)や、米国、欧州、オーストラリア、ニュージーランド等の各国のリスク評価機関においても、各国の規制の枠組みのもとで評価が行われています。海外で行われている再評価も含め情報を収集し、添加物の安全性に関する最新の科学的知見を蓄積することは重要であることから、これらの指定添加物の情報を収集し、整理・分析を行い、評価の効率化につなげます。

技術提案書の提出期限は(1)・(2)とも、9月12日(月)です。応募を検討される方は、下記リンクの「食品安全確保総合調査実施課題一覧」及び政府電子調達(GEPS)のウェブサイトをご覧ください。

食品安全委員会ウェブサイト「食品安全確保総合調査実施課題一覧」
http://www.fsc.go.jp/chousa/sougouchousa/chousa_kadai.html
政府電子調達(GEPS)ウェブサイト
https://www.geps.go.jp/