■第851回 食品安全委員会
日付:令和4年3月15日(火)


議題

 

(1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関するリスク管理機関からの説明について

・動物用医薬品 1品目

豚増殖性腸炎乾燥生ワクチン(エンテリゾールイリアイティスTF、同FC、同HC、同HL)

(農林水産省からの説明)

 

(2)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について

・動物用医薬品「グリカルピラミド」に係る食品健康影響評価について

・遺伝子組換え食品等「Bacillus subtilis NTI04(pHYT2TD)株を利用して生産されたα-グルコシルトランスフェラーゼ」に係る食品健康影響評価について

・遺伝子組換え食品等「JPAo007株を利用して生産されたカルボキシペプチダーゼ」に係る食品健康影響評価について

・遺伝子組換え食品等「JPAo008株を利用して生産されたアミノペプチダーゼ」に係る食品健康影響評価について

 

(3)その他

 

審議の内容

 

(1)  リスク管理機関からの説明

 

○ エンテリゾール イリアイティス

 

豚の増殖性腸炎乾燥生ワクチン(エンテリゾール イリアイティスTF、同FC、同HC、同HL)は、3月9日に農林水産大臣から食品健康影響評価を要請され、今回、説明を受けました。

 

本品目は豚のローソニア イントラセルラリス感染症(急性出血性腸炎型を除く)による増体重低下の軽減を目的に用いられる生ワクチンで、過去に評価を実施したことがあります(2010年5月2日に第1版を答申)。新規に承認された動物用医薬品は、承認後一定期間内に農林水産省の再審査を受けることとされているため、今回、企業から再審査の請求があったものです。

提出された資料の内容を確認したところ、新たに安全性について懸念される知見は認められなかったことから、既存の評価結果に影響を及ぼす可能性はないと考え、農林水産大臣に対し、「人の健康に及ぼす悪影響の内容及び程度が明らかである」という旨を通知することとしました。

 

(2)  食品安全委員会の意見

 

○ グリカルピラミド

 

動物用医薬品(内部寄生虫駆除剤)グリカルピラミドについては、2020年3月17日付けで厚生労働大臣から食品健康影響評価を要請され、専門調査会での審議、パブリックコメントの手続きを行いました。

 

パブリックコメント中に1件の意見が提出されましたが、現行のリスク管理の範囲で使用される限りにおいて、食品を介した人の安全性は担保されていると判断し、厚生労働省に通知することとしました。

 

○ α-グルコシルトランスフェラーゼ

 

Bacillus subtilis NTI04(pHYT2TD)株を利用して生産されたα-グルコシルトランスフェラーゼ」は、2021年4月22日付けで厚生労働大臣から食品健康影響評価を要請され、専門調査会での審議、パブリックコメントの手続きを行いました。

 

パブリックコメント中に1件の意見が提出されましたが、「人の健康を損なうおそれはない」と判断し、厚生労働省に通知することとしました。

 

○ カルボキシペプチダーゼ

 

「JPAo007株を利用して生産されたカルボキシペプチダーゼ」は、2021年5月17日付けで厚生労働大臣から食品健康影響評価を要請され、専門調査会での審議、パブリックコメントの手続きを行いました。

 

パブリックコメント中に1件の意見が提出されましたが、「人の健康を損なうおそれはない」と判断し、厚生労働省に通知することとしました。

 

○ アミノペプチダーゼ

 

「JPAo008株を利用して生産されたアミノペプチダーゼ」は、2021年5月17日付けで厚生労働大臣から食品健康影響評価を要請され、専門調査会での審議、パブリックコメントの手続きを行いました。

 

パブリックコメント中に1件の意見が提出されましたが、「人の健康を損なうおそれはない」と判断し、厚生労働省に通知することとしました。

 

当日の会合資料は下記をご参照ください。後日、議事録も公開します。

http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20220315fsc