12月3日、熊本県南関町の養鶏場において、高病原性鳥インフルエンザに感染したおそれのある肉用鶏が確認されました。

 

 内閣府食品安全委員会は、我が国の現状において、家きんの肉や卵を食べることにより、ヒトが鳥インフルエンザに感染する可能性はないと考えています。この考え方には、次のような科学的な理由があります。

 

1.鳥インフルエンザウイルスは熱に弱く、WHO(世界保健機関)によると、ウイルスは適切な加熱により死滅するとされており、食品を十分に加熱調理して食べれば感染の心配はありません。

2.鳥インフルエンザウイルスは酸に弱く、ヒトの体内で胃酸等の消化液により死滅すると考えられています。

3.鳥インフルエンザウイルスが感染するための細胞表面の受け皿(受容体*)は、ヒトとトリとは異なることから、鳥インフルエンザウイルスはヒトの細胞表面の受け皿と結合しにくくなっています。

 

(注)*:ウイルスがヒトや動物に感染する際に最初に結合する細胞表面の分子。

 

 また、鳥インフルエンザウイルスに感染のおそれがある鶏が確認された場合、当該鶏及びその鶏の同一農場の鶏は全て殺処分され、鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏卵等が市場に出回ることはありません。

 

 鳥インフルエンザに関する詳細は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。

 

○鳥インフルエンザについて(食品安全委員会ホームページ)

http://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_infl_ah7n9.html

 

○ 熊本県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認(国内5例目)について(農林水産省プレスリリース)

https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/211203_4.html

 

○厚生労働省(鳥インフルエンザについて)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000144461.html

 

○消費者庁(鳥インフルエンザに関する情報について)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_012/