■第832回 食品安全委員会
日付:令和3年9月14日(火)

議題

(1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について
・動物用医薬品「イベルメクチン及びプラジクアンテルを有効成分とする馬の経口投与剤(エクイバラン
ゴールド)」に係る食品健康影響評価について
(2)令和2年度終了食品健康影響評価技術研究課題の事後評価結果(案)について
(3)その他

審議の内容

【動物用医薬品エクイバランゴールド】
動物用医薬品エクイバランゴールドは、イベルメクチン及びプラジクアンテルを有効成分とする馬用の経口投与剤で、寄生虫駆除に用いられます。9月1日付けで農林水産大臣から食品健康影響評価を要請されました。

本製剤については、過去に評価を実施したことがあります(2006年11月30日に第1版を答申)。医薬品医療機器等法では、承認された動物用医薬品は定期的に農林水産省の再審査を受けることとされているため、同省から食品安全委員会にも評価の要請がありました。

提出資料を確認したところ、新たに安全性について懸念される知見は認められず、本製剤が適切に使用される限りにおいて、食品を通じてヒトの健康に影響を与える可能性は無視できる程度と考えました。以上より、パブリックコメントは実施せずに農林水産省に通知することとしました。

【研究課題の事後評価結果】
令和2年度終了食品健康影響評価技術研究課題の事後評価結果(案)について審議し、案のとおり承認しました。

報告されたのは、遺伝子組換え台木に非組換え穂木を「接ぎ木」して収穫される食品の安全性評価について/食品中に含まれるナノ粒子化した水銀・セレンの検出法/統計モデルを用いた毒性評価の計算ソフトウェアの開発……の3研究です。

いずれも、一定の知見を得られ、今後の評価改善に活かされることとなります。

当日の会合資料は下記をご参照ください。後日、議事録も公開します。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20210914fsc