食品安全委員会では、食品安全モニター(※)の方から、食品の安全性などについて日常の生活を通じて気づいたこと等をご報告いただく、随時報告を受け付けています。
この度、令和2年度食品安全モニターから寄せられたご意見・ご要望をとりまとめ、6月1日にホームページ上で公開しました。
令和2年度における提案・報告件数は計16件であり、分野別では、「微生物・ウイルス等」に該当するものが4件、「汚染物質」に該当するものが3件でした。
 具体的には、新型コロナウイルス感染症蔓延によるテイクアウト食品増加に対する衛生上の注意等に関する提案、昨今の熟成ブームに伴う「熟成魚」に関する懸念などが数件ずつありました。
これらについては、食品安全委員会からリスク管理機関である厚生労働省、農林水産省及び消費者庁に提案を共有し、現在の取組状況等に関する回答を得ました。
各省庁ともに、テイクアウト食品に関する衛生上の注意喚起等や、魚を一定期間(数十日間)低温保存することにより生じるヒスタミンによる食中毒を防ぐため、消費期限を守ること等を、関係者への通達やホームページ、SNS等で行っており、これらの危険について、認識し対応していることがわかりました。

 食品安全委員会はリスク管理機関と連携しており、食品安全モニターから寄せられた報告については、今後の施策の参考となるよう、情報提供し、対応策などを共有しています。
食品安全委員会でも、これらの提言を踏まえて情報発信を行う等、食品安全委員会の運営の改善につなげていきたいと考えています。

食品安全モニターからの報告の詳細はこちらをご覧ください。
〇食品安全モニターからの報告「食品安全モニターからの報告」
http://www.fsc.go.jp/monitor/monitor_report.html

※食品安全モニター…食品に関連する一定の知識又は実務経験を有する方に、食品安全委員会の活動に関するモニター活動をお願いしています(令和3年度は450名)。


「食の安全」を科学するー食品安全委員会-