「天然」「自然」「ナチュラル」などのうたい文句は「安全」を連想させるが、科学的には「安全」を意味するものではない。
「この食品は自然のものだから安全」「化学物質を使っているから、人工のものだから危険」という話を聞いたことはないでしょうか。これは大きな誤解です。化学物質は元素が結びついたものなので、水も、米も、塩も、人間の体も化学物質でできています。どんなものも化学物質でできているので、食品も化学物質からできています。
自然のものでも、健康を損ねる物質を含んでいることがあります し、伝統的に食品として使われている植物でも抽出・濃縮すると思わぬ健康被害を起こすこともあります 。また、「健康食品」に用いられている植物では、間違った植物が使われていたなど適切な管理をされていないものもありました。
健康食品を選ぶときには、どのような成分なのか、健康被害が報告されていないか、注意深く確認してみましょう。
（参考）「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nibiohn.go.jp/
3月からFacebookで「健康食品に関するメッセージ」についてご紹介してきましたが、今回で一旦休止となります。また時期を改めて配信していきますのでよろしくお願いいたします。
-「食の安全」を科学する- 食品安全委員会
（参考）
〇内閣府食品安全委員会公式YouTubeチャンネル
その１ いわゆる「健康食品」について 安全な選択をするために ～19のメッセージ～
http://www.fsc.go.jp/visual/youtube.html
〇食品安全委員会 いわゆる「健康食品」に関する１９のメッセージ
http://www.fsc.go.jp/osirase/kenkosyokuhin.html
〇消費者庁 健康食品
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_safety_portal/health_food/
