食塩は、塩化ナトリウムを主成分とする調味料です(図参照)。食塩は摂り過ぎると高血圧になると言われていますが、熱中症予防には水分だけではなく食塩の摂取も必要です。



 私たちが摂取した食塩は、体内でナトリウムと塩素に分かれて吸収されます。

  ナトリウムの体内分布は、その約50%が「細胞外液」と呼ばれる細胞の外側にある液体(主に血漿)に存在し、次いで約40%は骨に含まれています。ナトリウムが私たちの体内で果たしている主な役割は2つあり、浸透圧を維持することと、神経伝達や心筋の収縮に関することです。また、塩素も、細胞外液にあって浸透圧の調整に作用しています。



 このように、食塩は私たちの体の健康の維持のためにはなくてはならないものです。



 次回は、食塩摂取量の目標量についてです。

 

(参考)
食品安全委員会 「平成28年度リスクアナリシス(分析)講座(地方開催)」 平成28年6月24日
「塩と健康〜あなたの塩分摂取量は大丈夫?〜」
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20160624ik1&fileId=030