毎年、腸管出血性大腸菌に汚染された食品を原因とした食中毒が発生しています。本菌による食中毒は重症化することがあるので注意が必要です。
本菌による食中毒は、牛肉や牛レバーを生や加熱不足で食べたために発症する事例が多いです。一方で、サラダ、白菜漬け、冷やしきゅうり、きゅうりのあえもの等の加熱工程のない野菜料理も原因食品として報告されています。
食中毒の予防三原則は「つけない」、「ふやさない」、「やっつける」です。ここでは自宅で調理する時に、食肉についている細菌を加熱せずに食べる野菜等の食品に「つけない」ための注意点を紹介します。
▶ 生で食べる野菜は流水でよく洗う。高齢者や子どもの食事には加熱調理した野菜を使う。
▶ 生の牛肉や牛内臓を洗わない。はねた水とともに細菌が調理用具を汚染してしまうかもしれない。
▶ まな板、包丁、箸、トングなどの調理器具は、「生の食肉用」と生食用野菜や調理済み食品などの「食べる直前に加熱しない食材・料理用」とで使い分ける。
▶ 生の牛肉や牛内臓に触れた調理器具や食器は、その都度十分に洗浄する。洗浄後に熱湯で消毒して、よく乾燥させると効果的。

・政府広報オンライン「食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント」

https://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/index.html
・食品安全委員会 食中毒予防のポイント
http://www.fsc.go.jp/sonota/shokutyudoku.html
・食品安全委員会 食品健康影響評価のためのリスクプロファイル
http://www.fsc.go.jp/risk_profile/