ベンチマークドーズ(BMD)法は、化学物質のリスク評価のステップのひとつである「ハザードの特徴評価」の「用量反応評価」において、数理モデルを使ってヒトの健康に悪影響が起きない化学物質の量を推定する方法です。

BMD法(http://www.fsc.go.jp/yougoshu/kensaku_hyouka.html#item320)は、適切な条件が整えば、妥当性の高い計算結果が得られる方法であるとされ、近年、国際的にも活用例が増えています。食品安全委員会も、これまでに加熱時に生じるアクリルアミド、清涼飲料水中の六価クロム等のリスク評価でこの方法を活用してきました。しかし、実際の活用に当たっては、広く妥当とされる作業手順の考え方がない点など、いくつかの技術的課題がありました。

このため、食品安全委員会は、化学物質のリスク評価でBMD法を活用するに当たり、さらなる一貫性及び透明性を確保できるよう、本指針を新たに策定しました。詳細は、評価指針をご覧ください。

 

(参考)

・各専門調査会等の情報 「評価技術企画ワーキンググループ」

http://www.fsc.go.jp/senmon/sonota/#a5

・食品健康影響評価におけるベンチマークドーズ法の活用に関する指針[動物試験で得られた用量反応データへの適用]

http://www.fsc.go.jp/senmon/sonota/index.data/BMD_shisin.pdf

・加熱時に生じるアクリルアミドに関連する情報

http://www.fsc.go.jp/osirase/acrylamide1.html

・清涼飲料水評価書「六価クロム」(2018年9月)

http://www.fsc.go.jp/fsciis/evaluationDocument/show/kya20030703091

・食品の安全性に関する用語集

http://www.fsc.go.jp/yougoshu.html