同じ量のカフェインを摂ったとしても、眠気が覚める人、下痢になってしまう人、特に変化のない人など影響の種類や程度は様々です。このようにカフェインに対する感受性は個人差が大きいため、カフェインが健康に及ぼす影響を正確に評価することは難しく、カフェインの許容一日摂取量(ADI)(※)は設定されていません。
 一方、国際機関等は、「目安」として健康に悪影響のないカフェインの「1日あたりの最大摂取量」を設定しています(表参照)。カフェインの代謝速度が通常より遅くなる妊婦の方や、子どもの最大摂取量は、低く設定されています。さらに、WHO(世界保健機構)は、カフェインの過剰摂取によって、胎児の成長が遅くなる、出生児が低体重になるなどの可能性があることから、カフェイン摂取量を制限することを推奨しています。
 周囲に妊婦の方や子どもがいる場合には、カフェインの摂りすぎに注意してあげてください。

(※)許容一日摂取量(ADI)・・・食品の生産過程で意図的に使用する物質(食品添加物等)、又は使用した結果食品に含まれる可能性のある物質(残留農薬等)について、ヒトが一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康への悪影響がないと考えられる1日当たりの物質の摂取量のこと。

(参考)カフェインの詳しい情報を知ることができます。
食品安全委員会 ファクトシート「食品中のカフェイン」

http://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf