明日はハロウィンです。ご家庭で小麦粉を使ってクッキーを作る方もいらっしゃると思います。

FDA(米国食品医薬品局)やCDC(米国疾病管理予防センター)によると、米国では、家庭でクッキーを作った時に、焼く前の生のクッキー生地を食べたことによって、腸管出血性大腸菌O121などの細菌による食中毒が発生しています。FDAとCDCは「ドウ(dough)(※)を生で食べないように」と注意喚起をしています。

小麦粉は、加熱しないで食べることを想定した食品ではありません。小麦粉の原料である小麦には、畑で栽培される他の農作物と同様に、様々な微生物が存在していますが、一般には、小麦から小麦粉にする過程(製粉)で殺菌のための特別な加熱処理は行われていません。ホットケーキミックスなどのミックス粉についても製粉やブレンドの過程で加熱処理をしていません。
このため、小麦粉やミックス粉などを使って家庭で調理されるときは、十分に加熱して召し上がって下さい。

※    ドウ(dough):小麦粉生地のなかで、こねたり丸めたりできる程度の硬さのもの。クッキー生地など。

 



FDAによる小麦粉の生食に関する注意喚起(英文)

https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/raw-doughs-raw-deal-and-could-make-you-sick
CDCによる小麦粉の生食に関する注意喚起(英文)
https://www.cdc.gov/features/no-raw-dough/index.html
一般財団法人 製粉振興会による小麦粉の加熱調理の呼びかけ
http://www.seifun.or.jp/kisochishiki/saikinjouhou.html